80代男性
【主訴】
帯状疱疹後神経痛
現在ペインクリニックに通院している。
昨年11月に帯状疱疹になる。背部から右腕にかけての神経痛。波の様にザザーっと差し込む様な堪え難い疼痛が出ており、それが毎日続いている。
現在前立腺癌の治療も行なっており、医師曰く『薬の副作用で免疫が弱っているのでは?』と言われている。
ペインクリニックではブロック注射を週に3回行なっているが全く改善がない。毎日が辛い。
元々マラソンが好きで、この痛みが出るまでは毎日10キロほど走る程のアスリート(この年齢でスゴイです)『また走れる様に元気になりたい』という事にて転院にて当院にご来院されました。
【視診・触診】
皮膚の色素沈着(+)・感覚の過敏帯(ー)
棘下筋の筋萎縮が診られる(両側)・他の筋も年齢相応の筋萎縮は診られるが特に異常は診られなかった。
【治療】
相当な疼痛期間が1ヶ月を超えており、早期回復を目指す為集中的に週3回の頻度でご来院頂きました。
局所的な交感神経緊張による疼痛過敏がある為、上肢帯全ての筋に対してのトリガーポイントアプローチを行いました。
1回目→初回は細めの鍼にて浮腫軽減の目的にて施術→症状変化なし
3回目→ポイントに対し認知覚を探しながら視診→施術後に自覚症状の部位が変化
5回目→昨年より悩んでいた背部から右腕にかけての神経痛が消失
現在も残り1割の痛みがある為継続治療中
【帯状疱疹後神経痛の鍼治療】
高齢者の方が免疫が弱り(特に季節の変わり目などに多い)帯状疱疹治癒後に帯状疱疹後神経痛に移行する人は少なくありません。
疼痛は我慢し難いものであり、眠れない日々を過ごし悪循環になっている方も多いです。
一般的には痛み止めを服用したり、ペインクリニックの治療を行ったりする方が多いです。なかなか疼痛が軽減しない方も多く、『何か他に治療法はないか?』と調べて当院にご来院する方が多いです。
トリガーポイント治療の自律神経に対する影響と免疫活性の効果は帯状疱疹後神経痛との相性も良く、効果はかなり多くのケースで認められます。
昨今の異常気象などで免疫力が低下している人や自律神経機能が乱れている方が多いせいか、最近は帯状疱疹や帯状疱疹後の神経痛に移行する人などが増えている様な気がします。
一般的な治療にて治らない方、ご相談下さい。