『三角筋(さんかくきん)』という筋肉について | 【鍼使用本数日本一の治療院】鍼師おざわの治療哲学Blog

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【銀座並木通り分院 】鍼治療〈東京 おざわ〉
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身体の肩幅を作る三角筋という筋肉。肩の動きの中でほとんどの動きを司る司令塔の様な存在。

また、その構造も特殊です。


三角筋は一般的にイメージされているよりも①平たい②硬結が多発する…という『多羽状筋』と呼ばれる筋肉です。

四十肩や五十肩、肩の動きのほとんどを行う筋肉の為傷みやすく、肩の疾患では治療必須部位となります。


三角筋を横から見ると『三角筋中部線維』があります。中部線維は複雑な形態を示す9本前後の起始・停止腱を持つ所。


三角筋を取ると四つのインナーマッスルが現れます。三角筋はこれらインナーマッスルが行う動きを全て行います。なので負担もかかり易く『硬結多発筋』となります。


イメージですが、三角筋はその特殊な構造・機能から、図の様に細長い10センチ前後の硬結を作ります。この硬結を圧迫するのも一本につき数分が必要となります。身体の負担を考えても鍼で10センチの硬結に対して数本の刺鍼を行った方が早期に硬結にアプローチする事が出来ます。(鍼の方が圧倒的に手っ取り早く治療可能な筋肉…という事)


三角筋トリガーポイントの治療を本格的に行う場合は横向きで10センチの硬結に対して数本の刺鍼を行います。(一つの硬結に対して7〜8本の鍼が必要)。多少刺激量の多い治療となるのですが、置鍼時間を十分に取れば特に問題はありません。

硬結がある程に鍼治療による内出血のリスクは高まりますが、病態の改善に伴い(硬結の緩和に伴い)出血しなくなります。(治療し初めは内出血しやすい場所なので患者さんに伝える事が大事)

肩のどの疾患の治療でも『いかに三角筋を攻略出来るか』がキーポイント。

三角筋という存在と鍼治療の相性を考えると、肩周辺疾患の根治を目指すならばヤッパリ鍼……プロ野球選手のトレーナーはほぼ鍼師国家資格を持っている事を考えると納得です。