50代男性
<主訴>
首が動かない。激痛の為横になれず、眠れない日々が続いている。
4、5日前からの症状。元々首は痛くなる事があるが、ここまでの症状は初めてである。横になれない為、最近は座って眠っているがほぼ寝ていない様な状態。
症状が出始めて初めはマッサージ治療院へ。首をマッサージしてから症状が更に悪化する。
左の首も痛むが右を10とすると左は5位の痛み。整形外科へ行くもロキソニンテープを処方されるのみで八方塞がり状態。当院HPを見つけてご来院してくれました。
<視診・触診>
明らかな頚部の浮腫が診られベッドにもうつ伏せになれない状態。触診では表層からの筋緊張及び熱感まで認められました。
<治療>
鍼のみの治療を行い、深部まで負担なくアプローチを行う事にしました。
治療部位→頭半棘筋(メイン)・頭板状筋・頚板状筋・頚部多裂筋
鍼の本数は多めに、集中治療を行いました。
1回目:10→7 久し振りに横になり寝られるようになる。しかしまだ流石に痛い。
2回目:7→5 左側の首はほぼ改善。右のポイントに症状が残るが睡眠はバッチリ。
3回目:5→3 右の首もだいぶ良い。しかしここ数日痛みが強すぎた為不安感が大きい。仕事も本格的再開
5回目:症状もだいぶ改善。今まで仕事に忙しく睡眠時間3、4時間が当たり前だった為、今回を機に仕事内容も変え、週1、2回の治療をする事に。現在も継続治療中。
<まとめ【首の筋肉の重要性】>
首の筋肉は腰や殿部とは違い、細かい筋肉がそれぞれの役割を担っています。
つまりのところ『細かい筋肉の集合体=首』という事。首には各種神経があり、中でも自律神経の超重要ポイントでもあります。いつのまにか首の状況が悪くなると自律神経症状が出たり、今回の様に急激な激痛になる事もあります。中には高血圧が悪化してしまう人もいます。
更年期障害・自律神経症状・うつ病・パニック症・慢性疲労症候群・高血圧などなど、疾患名の他にもダルい・朝起きられない・耳鳴り・耳の閉塞感・微熱・目の奥が痛い・頭痛などなどの不定愁訴も多く出るポイントにもなります。
西洋医学的な治療(投薬・湿布)などで改善出来ない症状を改善へ導くのが鍼治療です。
日本には四季があり、首が悪い人は気候変化による症状悪化の悪循環を繰り返しやすいです。
お気軽にご相談下さいませ。