<主訴>
頭痛・めまい・吐き気・目の奥の痛み
20年前に産後からめまい症状が出現する。耳の検査やCTなどを撮るが異常は見当たらなかった。その後何度もめまい症状が起こり、最近では吐き気が出てくるようになる。
両方の耳の難聴も何度か経験している。首の横が気になり始めると吐き気が出てくる。胃液が上がってくるような感覚もあり、ストレスや疲れを感じると消化器症状が出てくる。
耳鼻咽喉科ではハッキリとした診断は無かったが『メニエールかな?』と言われる。
過去に鍼治療をして今回の症状とは異なるが効果があった経験があり、『そろそろちゃんと治さなくては…』という事にてWEBを見てご来院されました。
<視診・触診>
視診では肩甲骨の位置異常があり、首の側部肩甲挙筋部の筋緊張が目に見えて分かるほどでした。
触診では皮膚緊張、表層の筋肉からの緊張があり長年首や肩の筋緊張がある事により痛みや痺れ感覚を通り越して不定愁訴が出ていると感じられました。
<治療>
筋緊張が強かった為、初めは細めの鍼にて施術を行いました。
1回目:初回の治療後からまだ自覚症状はあるものの、長年浅かった睡眠がしっかりと取れるようになり体調そのものが良くなる。
3回目:めまい感や頭痛は無くなる。吐き気も軽減。
4回目:目の奥の症状・首の側部のコリ感が目立って出てくる。しかし体調は以前よりかなり良い。現在継続治療中
結果的に筋浮腫が取れ、睡眠の質の向上から体調が回復。これから深部の後頭下筋群を治療していく事により少しずつ根治に向かっていくと思います。
『もっと早く治療すれば良かった』というお声を聞く事が当院だけではなく鍼治療院では多い事ですが、鍼は『痛いんでしょ?・合う合わないあるんじゃないの?・衛生面が心配』などなど沢山の患者様にとっての不安があるものです。
患者様が初めての治療院(場所)へ初めての鍼治療を受けに行く場合、そこには相当のストレスがあるものです。
症状が長年であれば尚更。その不安を少しでも取り除けるようにしていくのは我々鍼師の仕事です。