橈骨神経麻痺の症例報告集でございます。
50代 女性
主訴
2週間前にソファでうたた寝をしてしまい起きたら右手が動かない状態。
整形外科でレーザー治療とビタミン剤の処方。
一向に変化がなく、仕事にも支障が出てしまうため早期改善を…ということで来院されました。
30年前にも同じ腕が下垂手になったことがあるそう。
視診、触診
手関節の伸展と指の伸展が不能。
治療
まずは神経が絞扼されたことにより麻痺状態になっている橈骨神経へ直接アプローチを行いました。
そして橈骨神経が支配している領域の前腕伸筋群へのアプローチも次に行いました。
1回目 施術前より若干手首の伸展が出来るような感覚があるとの事。
2回目 3回目は変化なし。
4回目 手関節と指の伸展が少し出来るようになる。
5回目 患側の手で歯磨きが出来るように。仕事で消しゴム等も使えるように。
6回目 お箸を持って物をすくえるようになった。
8回目 マウスを使えるように。ただ使いすぎるとすぐに疲労する。手関節と指の伸展はこの頃には以前よりだいぶ可能になったが母指の伸展があまりできない。
9回目以降は母指伸筋にも鍼を増やして治療しました。
12回目 クリップも掴めるようになり、キーボードも徐々に右手で打つことが可能に。
14回目 麻痺状態になってから車の運転も控えていたがハンドルも掴めるようになり運転も再開。
15回目 ペットボトルも持てるようになり、洗濯ばさみも使えるように。
17回目 重いものは持つこと以外はほぼ支障なく生活が送れる範囲まで回復。
20回目 タイピングも問題なくこなせ、重いものも不自由なく持てる。
今回のケースでは受傷後2週間は経っていましたが、早い段階で治療を開始出来たため約1ヶ月半でほぼ元の状態まで回復出来ました。
まとめ
神経麻痺の治療の場合、整形外科では一般的に徒手療法や物理療法、薬物療法でのアプローチを行うことが多いのですが、当院の場合は、まず傷んだ神経へ直接刺鍼とその神経が支配している領域へのアプローチで治療していきます。
やはり直接アプローチする場合の方がダイレクトに回復も促せるので非常に効果的です。
ぜひご相談ください。
【株式会社 one page】