鍼師が鍼師として鍼を打ち、活躍している現場は非常に少ないという現状。
それはやはり、鍼師が鍼師として生きて行く為の教育が学校教育にて成されていない為であると私は考えています。
学校教育のみならず、その様な夢を語る師という存在が極々少数。
開業しても少数にて開業している治療院も多く、後進を育てる環境が少ないのも原因の一つでしょう。
後進の夢を育てうるモデルケースが少な過ぎるのです。
学校側と治療院側が協力し、様々な研修環境を整える必要があると私は考えています。
鍼師・灸師・柔道整復師という3つの国家資格を私は有していますが、専門は鍼治療一本。
耳鍼・美容鍼など、流行的なものに興味はありません。
現スタッフ達は国立おざわの鍼治療に共感し、同じ時間を共有しています。
学生時代に治療道一本の夢を語りますと、「それは難しいのでは?」と多くの方に様々なアドバイスを頂きました。
しかしながら、出来ない理由を探すという事は誰でも出来る事です。
唯一「日本一の治療院作りたいなら屋上にヘリポート作れ」と私に言ってくれました学生時代同級生の泉先生は今でも仲の良い親友です。
開業10年目の今、夢の尻尾をつかみ始めた様な出来事が多々起こります。
鍼師は常に「鍼を打つ」という事を最大の目的とすべきであります。
それは美容でも治療でも、癒しでも。
鍼治療という技術は今後10年でかなりの変化を遂げていきます。(私の予想)
鍼株に全額投資です。
鍼を打ち、臨床技術を上げる事は、鍼師が職人である責務であります。
良いものは不変であり、4000年続く鍼技術はこれからも続きます。
鍼も進化しており、4000年前骨を削って作られていた鍼は多種多様に変化しています。
特に日本の鍼治療では世界一の鍼メーカーも存在し、日本人特有の手先の器用さ、発想の繊細さが合わさって鍼技術として生きています。
現状で日本は世界一の鍼技術力を有しているのではないかと思います。
鍼師として「鍼を打つ」事を求め、実際の臨床現場に出ますと数多くの壁に当たるでしょう。
当院は年間35万本の鍼を使っているので技術研修後スタッフは「当たり前の様に毎日鍼を打つ環境」になります。
毎日壁と向き合います。
それは私も同じです。
しかし、鍼治療というファーストチョイスにならない治療を選んでご来院してくれた患者様は「とにかく治してほしい」という気持ちが強く、鍼治療を選択しています。
鍼という技術・鍼の効能・鍼治療の重要性というものを一心一鍼理解して頂く為に我々鍼師は職人である責務を果たし、患者様の「最後の治し処」として治療道を極めて行かなくてはなりません。
自信をつける事や変化を求める事も大事でしょうが、自分の事だけ考えて悩む事ほど幸せな事はありません。
手の道、妥協なく進むる事。
アツく語りまして恐縮ですm(__)m