
今日は『梨状筋(りじょうきん)』に対するトリガーポイント治療の勉強会。
梨状筋は仙骨前面から大転子に付着する筋肉で、梨状筋の下から坐骨神経が出ています。
『坐骨神経痛ですね』
『梨状筋症候群ですね』
そんな診断も多くなってきておりますので梨状筋と言う筋肉の名前は聞いた事がある人は少なくないでしょう。


初めの講義でお話させて頂いたのは、、、
①梨状筋は一般的に梨状筋の下から坐骨神経が出ているが、時に梨状筋を貫いて出ている人も数%いるというお話。
②坐骨神経痛と診断された人の9割以上は誤診であるというお話。
③坐骨神経痛という名前は過っており、本来であれば坐骨神経炎と呼ぶべきであるというお話。
④坐骨神経痛と梨状筋のトリガーポイントの関連性のお話。
一般的に坐骨神経痛と診断された人の多くは大殿筋・中殿筋・小殿筋・梨状筋(他外旋六筋も含む)に形成されたトリガーポイントが出す『痺れ症状』という関連的な痛みです。
つまりそこに痺れがあれば、病院に行くと『坐骨神経痛ですね』と診断されてしまうという事です。
筋肉のトリガーポイントが原因にもかかわらず、神経が原因で痺れが起こっているという一般的な認知なのです。
しかしながら時に殿部の打撲や股関節運動のオーバーユースなどにより炎症が起こり、その炎症が神経に及ぶと坐骨神経痛が起こります。つまりの所、これが坐骨神経炎なのです。

梨状筋は大殿筋を取り除くとあるのですが、人それぞれの骨盤の形状などを3Dで予測してポイントを探さなくてはなりません。
細かい話で分かりにくいのですが、
指標となるのはA:上後腸骨棘 B:尾骨 C:大転子。
このA B Cを結び三角形を作り、AとBの中点からCを結んだラインに梨状筋があります。
しかし大殿筋の発達具合や骨盤の形状によりそのラインは弯曲したりする為注意が必要です。

4組に分けまして、集中的に講義を行いました。
来月は上腕骨内側上顆(肘の内側)の痛みに対するトリガーポイント治療の勉強会を行います。
国立おざわ鍼灸・整骨院
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