「身体の右半分が痛い」
「身体の左半分が痛い」
そんな身体半分の痛みや違和感に悩む方も少なくないでしょう。
人の身体というのは最も痛い部位を脳が認知します。
例えば首が主訴で来院された方が、首が良くなると腰に痛みを感じ始める事もあります。
そして腰が良くなるとまた他の部位が…
根治を目指す現場では、痛みの追いかけっこをして治さなくてはなりません。
この様な事は鍼治療の現場では珍しくないのです。
それと同じ様に「身体の半分が痛い・気になる」と言ったケースでは大半の場合は気になる方が良くなると同時に反対側が気になり始めたりするものです。
しかしながら『私は左半身が悪いんだ』と長年脳でインプットされている場合はそれを取り除くのが困難となる事も少なくありません。
脳が『私は左半身が悪い・気になる』と思っている限り、それを完全に根治させるのは簡単ではありません。
その脳の誤認を取り除く為に必要なのが、トリガーポイント刺激による鍼の響きです。
「悪い所に鍼が当たっている感覚(認知覚)」
その直接的な刺激が、長年の脳のインプットを取り除くポイントです。
痛みというのは原始的な感覚と言われています。
これほどまでに複雑な脳の中でも最も単純であると言っても良いでしょう。
例えば出勤時、歯が痛い時に満員電車に乗り足を踏まれたら会社に着くまで歯の痛みよりも足の痛みの方が気になっていた…という事もあります。
患者様の持つ、自覚症状と戦う為に我々治療家は問診時から「その症状は本当にそこが原因なのか?」と疑わなくてはなりません。
痛い所=悪い所…という発想では慢性痛は治りません。
痛い所=悪い所ではないのではないか?…という疑いから始めないと長年の症状と戦う事は出来ません。
身体半分の痛みは本当に身体半分が悪いからなのでしょうか?
それとも脳がそう感じてしまっているのでしょうか?
どちらのケースも想定しながら治療をしなくてはなりません。
国立おざわ鍼灸・整骨院
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