<主訴>
仕事でほぼ毎日パソコンをしている。
特に天候が落ち着かない時などは症状が悪化して気持ち悪くなることが多い。
胃も痛くなり、初めは胃腸科へ。
良くならない。
常に吐き気がある。低気圧が近づくと症状が悪い。
コリ感というよりは、むしろ、痛い。
後頭部が痛む。重い。
メマイが強く出る。
脳神経外科にてMRIを撮ったが異常はない。
首のレントゲンも撮った。医師には「頸性めまい」と診断される。
整体や鍼治療など、様々な治療を行ったが改善しなかった。
<視診・触診>
視診では特に異常は診られなかったが、触診では明らかに左の頭半棘筋付着部及び、左の頭板状筋付着部に硬結が確認できた。
<治療>
頭半棘筋後頭骨付着部及び、頭板状筋付着部に対して集中的なトリガーポイント鍼治療を行いました。

(頭半棘筋)

(頭板状筋)
目立つ硬結は後頭骨付着部に限局していた為、身体の負担を減らし、かつ最良の治療結果を出す為には細めの鍼にて、集中的な後頭骨の筋付着部2点(頭板状筋と頭半棘筋)の治療に限局して行いました。
<治療結果>
1回目:少し良い気がする。しかし気がする程度。
2回目:1回目とほぼ同じ。
4回目:少しずつ改善している様な気がする。
5回目:完璧とは言えないが、悪くなる前の状態に戻りつつある。
7回目:ほぼ、症状が悪化する以前の状態まで回復する。
まだ硬結は改善しておらず、再発の可能性もある為現在も週2回にて治療中。
<症状の波>
症状には必ず波があります。
人間の脳は良い事よりも悪い事の方が記憶に残る為、症状が緩和したにも関わらず、ちょっと無理をしてしまったり、患部にストレスがかかる事により再発する事があります。
「また悪くなったらどうしよう」
そんな不安はもちろんあると思うのですが、良くなった結果を再認識して、的確に治療を行えば必ずまた症状は緩和します。
再発した事の方が脳へのダメージは大きいので、我々治療家は再発を防止する為コリと戦う必要があります。
そんな「症状の波」を繰り返しながら、根治へと向かいます。(症状によります)
もちろん「波」が穏やかで自覚症状を感じ無い人もおりますが、よくよく考えてみますと「自覚症状が無かったからここまで悪化したのではないでしょうか?」・・・という症状も沢山あるのです。
つまり我々が細かい部位を診て確認し、鍼を打って確認し、筋の深層を的確にチェックして治療の頻度や今後の治療方針などを説明していく必要があるのです。
国立おざわ鍼灸・整骨院
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