坐骨神経「痛」ではなく坐骨神経「炎」という認知。 | 【日本一鍼を打つ治療家】鍼師おざわの治療哲学Blog

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『坐骨神経痛かな?』


殿部に痛みがある時。

足に痺れが出ている時。

そんな症状が出ている時は坐骨神経痛という言葉が頭に浮かぶでしょう。



しかしながら坐骨神経痛というのは存在しません。



正しくは、坐骨神経付近に炎症が起こる事による坐骨神経炎なのです。



坐骨神経付近に何らかの問題があり、その炎症が神経に波及し神経炎となり痛みや痺れ症状が出るものを坐骨神経炎と言います。


つまり「坐骨神経痛=坐骨神経に炎症が起こり症状が出ている」と考えられます。


殿部や足に痛みや痺れがある場合、『坐骨神経痛』という診断名を言われる事が少なくありません。

しかしながら実際そんなに殿部に炎症が起こる事は少ないので本当の原因は大殿筋や中殿筋、そして梨状筋などののトリガーポイントが原因で痛みや痺れ症状が出ている事がほとんどなのです。


坐骨神経は梨状筋の下から一般的には出ているのですが、時に先天性に梨状筋を坐骨神経が貫いていたり、梨状筋の上から出ていたり、、、様々な先天的な要因も考える必要性があります。

特に坐骨神経が梨状筋を貫いているケースでは、梨状筋に問題が起これば坐骨神経炎に移行する可能性が高いので注意が必要です。



まとめますと、、、

症状:『足に痺れが出ている』

→中殿筋や大殿筋、梨状筋のトリガーポイントによる関連痛が原因であるケース。(80%~90%)

→打撲や挫傷など、殿部に何らかの外傷が加わり坐骨神経付近に炎症が起こり、その炎症が神経に波及して起こる坐骨神経炎であるケース。(10%程度)

外傷がないにも関わらず足に痺れが出るケースではほぼ間違いなく殿部のトリガーポイントが原因で起こる関連痛です。


安易に『私は坐骨神経痛である』と決めつけてしまうと的確な治療が出来なくなり、治癒が遅れる事もあります。


神経による痛みや痺れが一般認知とされてしまっておりますが、筋肉のトリガーポイントによる痛みや痺れの方が圧倒的に多いという事が、大事な所です。




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