20代女性
<主訴>
手首が痛い。親指を動かすと痛みが出る。手首を動かしても痛みが出る。
大分長い間痛い状態が続いている。
仕事が保育の仕事をしており、支障が出るため早く治してほしいということで当院に来院されました。
<視診・触診>
視診は特に以上はなく、触診をしてみると肩周りは棘下筋などの肩甲骨周りに緊張が見られた。手首の長母指外転筋と短母指伸筋の筋の溝を触察すると認知覚が出現した。

①長母指外転筋②短母指伸筋
<治療>
肩甲骨まわり:棘下筋・肩甲挙筋
局所:長母指外転筋・短母指伸筋の筋腹及び腱
<治療結果>
1~3回目は症状に変化は見られなかったが、4回目以降は徐々に痛みが減少。
6回目には痛みは消失した。

治療部位
<腱鞘炎>
長母指外転筋と短母指伸筋は同じ腱鞘に入っており、摩擦が生じやすい構造になっています。
そのため炎症が起きやすい状態になっています。
基本的には腱鞘炎と言いますと、局所を中心に治療を行います。
しかし『なぜそこが傷んでしまったのか』と考えると、肩甲骨の筋肉のコリや肩こりが関係していることが多いのです。
局所的な治療でも7割は改善しますが、残りの3割が改善しない例があります。
その3割は肩甲骨周りの治療を行う事によって取れます。
痛みというのは結果論だけを見ると局所の治療になります。
しかし、その結果に至るには過程があるはずです。
せっかく東洋医学で治療させて頂くのですからそこまで考えたいと私は思っています。
国立おざわ鍼灸・整骨院
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