このシリーズは私と癌との日々を綴っていきます。こんな生き方をした人間がいたことが誰かの役に立てば。おざポンがどんなときでも一日一生で生きたことが教え子達の勇気に繋がれば。そんな想いを込めて。

 

(以下長文です。時間のあるときにお読みください)

 

2023年8月17日

伊豆の国市MOA研修センター

 

昨年はコロナが原因で地元で宿泊なしの集中特訓だったため、Oasis伝統で自慢の夏期合宿は2年ぶりの実施。

 

奇しくもその日は私の59歳の誕生日

しかもがんサバイバーで余命が知らされている(残り17ヶ月と聞かされ半年が経過した時点)

 

合宿を通してのテーマは「一日一生」とし、それを生徒にもスタッフにも自分自身にも課した。

 

 

私の合宿は他塾のそれとは大きく異なる。

科目は数学だけ。三泊四日ただ数学だけをやり続ける。

 

レベルにより班分けし各班にはスタッフがつく。

スタッフは全員私の元教え子。小澤の教えを学んだ子たちであり、精神的にも鍛え上げられた生徒たち。

当時の自分自身になんらかの後悔があり、後輩たちにそれを伝えたいと毎年たくさんの子が応募してくれる。

 

なお、中3生がスタッフとなり仲間に教えた例も過去に3回ある。

自分も受験生なのでリスクが大きいのでは?と感じるかもしれないが、教える過程で苦労をすることにより、かえって成績が上がるのだ。

 

合宿でのスタッフ講話の様子↓

 

その話を聞き逃すまいとメモする後輩↓

 

2023年に応募してくれた先輩の一人が送ってきたLINE↓

 

「私の担当するチームの名前は“雲外蒼天”でお願いします。

決めた理由としては、中学校生活にも慣れ少し気も緩みがちな2年生たちに、この合宿で3年生の背中を見て1度気を引き締めて欲しいことや諦めずに続けることの大切さ、辛いことから逃げ出さない姿勢を身につけ、合宿が終わる頃には少しでも自分の成長を味わって欲しいからです。全てを達成することは難しくても雲外蒼天の本来の意味でもある、困難を努力して乗り越えた先には明るい未来があるという経験をしてほしいと考えています。」

 

 

 

 

合宿の特長のもうひとつは勉強内容そのものが目的ではないことだ。

 

もちろん勉強はしまくる。数学だけを30時間もひたすらに。

 

Oasisの数学の通常授業は週に1時間、月に4時間(学年により異なる)だから、合宿で30÷4=7.5か月分の勉強をしてしまうのだ!雲泥の差がつくとはこのことだ。

 

でもそれで成績が劇的に上がるわけじゃない。

いくら時間とお金を費やしたって、本人のハートに火がつかなけりゃ、貯金はいつか底をつく。

少しは出来るようになってもそれが一時的なものなら意味がない。

 

 

私は高校受験を「人生を変えるラストチャンス」と捉えている。

 

 

この時期に本気を身につけた子、生きる目的を見つけた子は本当に力強い。他者から受動的に学ぶのではなく、自分からの能動的・積極的に学びグングン成長していく。

 

そしてその姿勢は受験だけではなく一生の財産として残る。

 

先ほどの先輩講話に加え、要所要所で私の講話を入れる。

そしてSBSアナウンサーの牧野勝彦氏を招いての講演と私自身の講演で子ども達の魂に呼びかける。

 

講演の詳細↓

 

牧野さんと講演後に撮った写真ウインク

 

この合宿の目的は送り出す保護者の方々もきちんと理解して応援してくれる。以下は合宿終了後にある一般生(当時中1)の保護者から頂いた感謝のLINEだ。

一般参加なので普段はOasisに通ってはいない。合宿で初めて会った子だ。

 

やる気に火がついた一人だった。

 

 

――――引用ここから――――

 

小澤先生 

本当に〇〇がお世話になり、素晴らしい体験をさせて頂きました。ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

 

私は△△さんから、1年前のちょうど今頃、プールで●●

ちゃんがOasisに通い始めたことを聞きました。おざぽんが癌になってしまったけれど、すごく良い先生で、●●がとても気に入って、またおざぽんも●●に一生懸命に教えてくれている、と聞きました。帰宅してOasisについて、主人に伝えました。

数学塾かあ、〇〇が興味を持ちそうだけれど、うちからだと遠いから、無理かな、やっぱり問題集+自主学習かなあと親が決めていました。

 

私は今回の合宿期間に送られてきたLINE動画を拝見しながら、朝に決意表明された生徒さん達に対する小澤先生のお言葉のど迫力に、正直、背筋が凍りつきました。私の学生時代、ザ・昭和だ!?〇〇は大丈夫かな?絶対に心臓がバクバクして、緊張感マックスだろうなあ、と思いました。

 

でも、動画を拝見し続けるうちに、なんて愛情深い先生なのだろう。この子達をなんとかしたいんだ!と魂の叫びが伝わってくるようでした。そして泣きながら決意表明している生徒さんたちに、私まで貰い泣き、たくさん涙が出ました。

 

大病を患っているのに、どこからあんな声が出るのだろう、本当は立っているのもキツいのではないかな、と思っていました。本当に命をかけて子供たちと接してくれていると感じました。

 

幸せになるために勉強するんだ!君たちは愛されている!と言い切ってくれた先生に、鳥肌が立ち、感動しました。

〇〇を小澤先生に託して本当に良かったと思いました。

 

私が驚いたことはあの合宿が、小澤先生と学生の先輩さんだけで全ての参加者の子どもたちを見られていたことです。私は当然、大人のスタッフが、別で5人くらいいらっしゃるのだと思っておりました。先生と先輩達と子ども達の信頼関係、子ども達の底力を見せつけられたように思いました。

 

親が何を言っても説得力はないけれど、先輩達のリアルなお言葉、小澤先生の愛のお言葉が子どもたちを突き動かしている、と感じました。

 

(この後プライベートな話が続くので中略)

 

今回の合宿で、何か〇〇の心にガツンと届いたものがあったのだろうと思います。帰りの車の中で、たくさんのことを話してくれました。普段はあまり話してくれないのに、それも生き生きと、です。

 

合宿はすごく楽しかった!時間が足りなくて。また合宿やって欲しい!おざぽんのお話は本当にあっという間で、どうしてだろう?

マジックだよ!

先輩とおざぽんと一緒に問題を解いていて、すごく難しくて、でもすごく凄く楽しかった!あー、学校に行きたくないな、あ、でも行くよ。

学年で1番になろうと思う。おざぽんが周囲に言えと言っていたから、学校に行って、学力テストで学年で1番取ると皆に言ってもいい?これから本屋に行きたい。数学の本を買いたい。早く勉強したい。

こんな感じでした。とてもテンションが高く、先輩のこと、お部屋のこと、お食事のこと、お友達のこと、等々、たくさん話してくれました。

 

ただ、おざぽんの体調が心配だよ、大丈夫なのかな、もうこれで合宿は最後なのかな、と、涙を浮かべていました。

僕もOasisに行きたいな…と言っていました。

 

家では、帰宅した後も、合宿で使ったという問題集を解いています。この問題集はとても良くて、とても大事なモノだから、大切にするんだ。もう一度最初からやりたいんだよねと言って、時間のある時は問題を解いています。

 

小澤先生、〇〇がとても元気になりました。心がとても元気になったような気がします。ありがとうございました。小澤先生と面倒を見てくれた先輩達の存在によって〇〇は救われたのだと思います。

親は無力ですね。

 

先生も先輩達も、お忙しい中で、本当は貴重な夏休み中ですよね。それなのに、子どもたちのために、かけがえのない愛情と時間をかけて頂きました。上手く表現できませんが、いちばん救われたのは、母親である私かもしれません。本当にありがとうございました。

 

小澤先生から、子ども達の未来について、待った無しで、過酷な状況が待ち受けているということを、数字で突き付けられて、とてもショックでした。新聞やテレビでは何度も報道されて聞いているはずの内容なのに、とてもリアルで。日曜日の夜、子ども達の未来を想像していたら、私はなかなか眠れなかったです。そして、東日本大震災の逃げ遅れた生徒達と先生達のお話も、心に深く突き刺さりました。とても悲しく切なかったです。今を生きていることが、奇跡なのですよね。

 

合宿の感想はまだまだたくさんありますが、上手くまとめられず、取り留めもなく、ダラダラと長くなってしまいました。すみません。

また近いうちにお目にかかれる日を楽しみにしております。

残暑というには、酷暑すぎますね。どうかお疲れが出ませんように。そしてお身体をご自愛ください。家族皆で、小澤先生に元気パワーを送ります!心より感謝を込めて。

 

――――引用ここまで――――

 

 

ありがたいことに毎年こんな感謝を幾つも頂く。

 

これが私の合宿の目的、いや子ども達と接するときの譲れないポリシーだ。もし2024年の夏も命があり夏期合宿に行けるのなら、またこのような親子を誕生させたい。

 

合宿を終えてニコニコ

保護者の方からの差し入れチュー

 

 

最終日の私の講演には娘夫婦と義母も呼んだ。これが私の人生最後の講演になるかもしれないので。

 

 

もし2024年度も体力的に参加が可能であれば子ども達の成長のお手伝いを全力でしたい!

 

 

なお、この文章は合宿の勧誘ではありません爆  笑

 

 

(以下次号)

 

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