このシリーズは私と癌との日々を綴っていきます。こんな生き方をした人間がいたことが誰かの役に立てば。おざポンがどんなときでも一日一生で生きたことが教え子達の勇気に繋がれば。そんな想いを込めて。
2023年3月27日
がんセンターにて治験に同意
実は免疫チェックポイント阻害薬の投与を開始して以降、体重の減少が顕著になって、肺全摘手術のときと比べて-8kgになっていた。
がん悪液質が原因と見られた。
がん悪液質はがん細胞の影響によって食欲の低下・体重の減少や体の衰弱が起きる病気で、これに対する治療法の選択肢は現在とても少ない
通院のたびに体重が減少していく私を心配した呼吸器内科の主治医は、治験(※)への参加を勧めてくれた。
コロナワクチンで有名になったアメリカのファイザー社が行う治験への誘いだ。世界で168人、日本で16人を選んで行われる。
※治験とは新しく開発された新薬が安全に使用することができるか、十分に効果があるかを調べる臨床試験のこと。マウスなどを用いた試験の後に人間に対して行うもの。
治験は12週間の期間で行われ、患者を投与量により
⑴100㎎
⑵200㎎
⑶400㎎
⑷偽薬
の4グループに分けて実験する。グループ振り分けはコンピュータによって自動的に決められ、医師にも患者本人にも知らされない。
要は患者を無作為に振り分け、薬の量によって効果はどうなのかを調べるのだ。
その中には「偽薬」グループもあり、その人たちには開発中の薬は投与されない。
その確率は4人に1人なので25%ということになる。
見方によってはモルモットだ。
藁にもすがりたかった私はその話に飛びつき、即決で同意書にサインし、5~7月の投薬スケジュールを決めた。
がんセンターには治験専門の看護師がいて、細かい予定を話し合った。
生徒達に迷惑のかからない休日(月曜日)を点滴の日に選んだ。
しかし、である!
その後急に体調を崩しがんセンターに入院することになり、検査の結果以下のことが判明したのだ。
体重減少が著しいのは免疫チェックポイント阻害薬の影響でバセドウ病のような状態になっているから。
副作用で脳下垂体が体に「ホルモンを分泌しないでよい」という命令を出し、下請け工場である副腎がステロイドを作らなくなったため。
がんの悪液質が原因ではなさそうなので、今後は薬で対処して様子を見る。
ファイザー社の治験は見送ることにする。
というちょっと難しい話
ということで治験の話はなくなり薬で様子を見ることになった。
しばらくして体重は+6kgとなった
真っ暗に見えたこの先に、少し光が差してきた!!
(以下次号)
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