このシリーズは私と癌との日々を綴っていきます。こんな生き方をした人間がいたことが誰かの役に立てば。おざポンがどんなときでも一日一生で生きたことが教え子達の勇気に繋がれば。そんな想いを込めて。

 

2022年6月12日

糖尿病入院の前夜、塾の近くの公会堂を借りて重要事項説明会を実施した。対象は塾生親子全員。内容は肺がんステージ3の発表と手術の方向性、その前の糖尿病対策入院と今後の授業方針だった。

 

以下は実施説明会の翌日に書いた報告のブログ↓

 

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私このたび肺がんステージⅢの診断を受けました。

発見時には既に13㎝×13㎝×20㎝の大きさになっており命をあきらめかけていましたが、奇跡的にギリギリ手術ができる状態です。

 

左肺の全摘手術になります。非常に大きなオペであり、術後も壮絶な闘いになるとは思いますが、可能性を信じて頑張ります。

 

両親共に癌で早死にし私も当然短命と定義し全力で突っ走ってきた人生なので後悔(やり残したこと)はありません。自分の人生は良いものだったと胸を張って言えます。

 

でも、まだ私にもやれることがあって待ってくれている人がいるなら、それをしてからあの世に向かっても遅くはないですよね?

昨晩、自塾の生徒・保護者に病気の告知会を開き伝えました。皆が泣いて、戻ってきてと言ってくれました。だから頑張ってみますね!

 

こんなことを書きながら、実は不安なんです。頑張って闘病する決意と、楽に死にたいなという弱気が交互にやってきます。

でも、病は気から!

 

現代の医療技術の進歩を信じ、自分の体力を信じ、必ず戻ってきます!

皆さんの応援をよろしくお願いします。

 

★今後の大まかな予定

①6月中はZoomによる授業

②7月は信頼できる先生による代講(Zoom)

③8月より復帰予定(夏期合宿も実施します)

 

※術後の状態が快方に向かわず復帰が困難になった場合に備え、既に小澤の後を継ぐ講師を用意しています。そうなる場合は再度ご報告します。

 

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(コピペここまで)

 

癌が発覚したら、皆さんだったらどうします?

私のように周囲の全員に伝えます?

それとも直属の上司など一部の人にのみ伝えます?

中には心配かけまいと親にも言わない人も少なくないかな?

 

どれも正しいと思う。正解なんてない。教え子達に「後悔のないように生きろ」と伝えてきた自分はこの方法を選んだだけ。

 

正直不安だった。

多くの人が離れていってしまうのでは?

受験生を不安にさせてしまうのでは?

でも皆が小澤(の生き方)を理解してくれると信じこうした。

 

以下は告知会当日の後、中3受験生が送ってくれたLINE下矢印

 

長音記号1長音記号1長音記号1長音記号1長音記号1長音記号1

おざぽんへ

出会ってくれてありがとう。

今は、それが1番伝えたい言葉なのかなって思います。

たくさん期待してくれて、ありがとう。たくさん期待させたのに、ほとんど応えられなかった気がします。この期待に応えられなかった分のごめんなさいの数より、これからは、おざぽんと喜んだ数を増やしていけるようにします!

正直、これからの予定とかの説明を聞いてたけど、頭に入らなかったくらい、頭が混乱していました。

泣いちゃダメだ、泣いちゃダメだって、たくさん自分に言い聞かせたのに、やっぱり泣いちゃいました。まず、病気ってことも信じられないのに、それもがんで、しかもしかも、肺がんのステージIII。ステージIIIの棒の数を見間違いだろう、って思いたかったです。

そんなこと言っても、過去には戻れないから、まずは自分が気持ちを切り替えます。

今?!って感じでごめんなさいなんですけど、今週、スピーチコンテストのオーディションがあります。(教科書の音読で決まる)

全ての人、もの、に対しての感謝を込めて、全力で頑張ります。最初からあきらめる自分にはなりません。

おざぽんが必死で戦っているように、私も自分自身と必死で戦います!

おざぽんが今日言ってくれたように、絶対see youです!!

ギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザ

(コピペここまで)

 

私はこう返信した。

「よし、戦え!周りの人とではなく、偏差値とか順位とかではなく、自分自身を成長させるために戦え。何があってもオマエを信じる。ずっとそう言い続けてきたよね?オマエは素晴らしい子なんだから。おざポンが見込んで認めた子なんだからね。

うん、再会しようね!」

 

この子たちのためにもガンと闘わねば!

 

説明会に参加した生徒とお互いに涙をこらえて再会を誓ってピース(窓にはその後に並んで待ってくれている親子も映っている)↓

 

補足:

⑴実は当時一番恐れていたのがオペの際に肺の近くのリンパ球を傷つけてしまうことによる嗄声(させい)という声のかすれ。

声が正常に出せなくなることは塾講師にとっては職を奪われることと同じであり、左肺全摘手術の後に酸素ボンベを背負った生活になってしまうことよりも命を失うことよりも怖かった。

「そんなになってまで生きたくない!」と主治医に突っかかり迷惑をかけてしまったえーん

 

⑵入院中は他の患者さんに迷惑のかからないように、個室に入りZoom配信で授業を実施した。個室だと費用がかさむが、授業を続けるためには仕方ない。がん保険の支給額を超えてくる(※)がそこは迷うことなく個室に。

また病室なので明るさが足りなかったが、それでもまずまずの環境で授業ができた。

途中で熱が入りついついいつもの声の大きさになってしまい、何度か看護師さんに注意されてしまったがえーん

ちなみに私のトランクは衣類等よりも、パソコンとテキスト類がほとんどを占めていたニヤリ

 

(※)ちなみに相部屋だと保険でお釣りがきて、その差額で儲かる人もいる。

 

糖尿病でずいぶん遠回りしてしまっているが本来治さなければならないのは左肺にある巨大なガン。オペまではあと25日。その間にもガンは進行していくのだろう…

 

(以下次号)

 

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