東洋では蓮華座が見出された。
しかも完璧な形で。
やり方は仏像をみたことがあるだろう。
それが蓮華座と呼ばれるものだ。
これが最も身体のリラックスした状態だということは
何千年もかかって知られるようになった。
だが地面に座ることに西洋人たちにとっては
蓮華座は悪夢だ。
それならやめておくことだ。
蓮華座ができるようになるまで6か月近くはいる。
それは必要ではない。
もしあなたが椅子に座るのに慣れているなら
あらゆる身体の緊張をときほぐすのに
助けとなるような方法、姿勢、そして椅子を見つけなさい。
あなたが椅子に座っているか蓮華座でいるかベッドに横たわっているかは
問題ではない。
だが座る方が眠りに落ちるのを防いでくれるので好ましい。
蓮華座は多くの理由があって選ばれたのだ。
苦痛が伴わずに何とかできるのであれば
それがいちばんいい。
だがそれは必要なものではない。
たしかに観照という状態に入っていくには、
それが最適だ。
足を交差し手を組み背骨はまっすぐにする。
それは注意深くあるための
重要な助けとなる。
まずこの姿勢は背骨が真っ直ぐであるため
身体に対する重力の影響が最も少ない。
そのため重力は非常に限られた部分にだけ影響する。
あなたが横になっているとき
重力は身体全体に働く。
だから眠るには横になるのが一番いい。
重力が身体全体を引っ張り
そしてその引力のために身体はすべての緊張を失う。
第二に
あなたが眠るために横になるなら
その時は枕を使うべきだ。
なぜならマインドに届く血液が少なくなればなるほど
思考は働かなくなるからだ。
マインドに届く血液が少なくなるほど眠りに落ちる可能性は高くなる。
蓮華座は絶妙なる組み合わせだ。
重力の影響は最も少ない。
そして背骨が真っ直ぐであるために
マインドに届く血液の量が最も少なく
マインドが機能することができない。
その姿勢だとあなたは容易に眠りに落ちることもできない。
そしてもしあなたが生まれて間もなく
その姿勢を身につけ始めていたのなら
それはとても自然なものとなる。
交差した足と組まれた手には意味がある。
あなたのエネルギーは円環となって流れる。
その輪は蓮華座のどこにおいても途切れることがない。
あなたの両手、片方の手はもう一方の手にエネルギーを与え
片方の足は、もう一方の足にエネルギーを与え、
こうしてエネルギーは輪のなかを巡り続ける。
あなたはあなたの生命エネルギーの輪となる。
そういう訳で、多くのことが多くな助けとなっている。
エネルギーが外に出なければ疲れることはない。
届いている血液の量が少量ならマインドはさほど機能しない。
あなたはそのような姿勢で座っている。
両足は固定され両手は固定され、背骨はまっすぐになって
眠るのは困難だ。
だがこれらは補助に過ぎない。
本質的なことではない。
蓮華座で座れない者は瞑想ができないということではない。
瞑想はやや困難になるだろう。
だが蓮華座は補助に過ぎぬものであって
絶対に必要とされるものではない。
それに地面に座ることができない寒い国から来た人々にとっては
彼らの身体は何世紀もの間、彼らの両親そしてそのまた両親、
アダムとイブの時代から地面に座ったことがない。
アダムとイブが蓮華座で座っている絵を観たことがあるかね。
実のところそれは彼らにとっても、とても良かっただろう。
なぜなら蓮華座であれば裸で座ることもできただろうからだ。
しかも誰も自分の裸をそれほど意識しなかっただろうからだ。
だからジャイナ教の僧はいつも蓮華座で座るのだ。
あなたには彼らの性器は見えない。
足が交差し手が組まれている。
これは裸でいることを防御するようなものだ。
しかしもし何世紀もの間、座ったことがないという人々にとっては
それは余計な問題を引き起こすだけだろう。
あなたの身体の構造はある特定の型を持っている。
身体とその知恵に従った方がいい。
椅子を使えばいい。
身体があなたの注意を引かないように心地良くしていなければならないということ
こればすべてだ。
したがって緊張は避けなければならない。
もし頭痛がしているなら瞑想していることは困難になるだろう。
何度も何度もあなたの注意は頭痛の方に向かう。
もし足に傷があるなら、
あるいはどんなわずかな緊張でも身体のどこかになるなら
身体はすぐさまあなたに知らせてくる。
それは自然な事であり、身体の知恵の一部だ。
もし知らせがないとしたら危険だ。
蛇があなたに?みついているかもしれないのに
あなたは座り続けるかもしれない。
あなたの服に火が付き身体が焼けているかもしれない。
しかしあなたはそれに気づかずにいるかもしれない。
そこで体はどんな問題があっても
すぐ頭の方に連絡するのだ。
身体があなたに警告しなくて済むような寛いだ姿勢をとるのだ。
なぜならあらゆる警告はあなたの瞑想の妨げになってしまうのだ。


           OSHO

                       The Invitation #21

 

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