WOOD JOB!
神去なあなあ日常
http://eiga.com/movie/78822/
という映画をみてきた

林業を題材にした映画ならでの楽しさが全編にみなぎった映画に仕上がっている。
主人公の若者が進路に迷った末、林業の1年間の研修に参加する、その体験を面白く描いている。
映画の中に私なりの発見もあった。
樹齢108年の太さ2m近い杉の木が市場で80万以上の値で売買されていたシーンがあった。
あんな木が、‪安定的継続的に生産できれば、輸入木材に打ち勝っていくだろう。
まだそれは夢だが、将来的な展望はある。

先年、私の家の近くで間伐に従事していた、見るからに高齢な人に、
若い人がいなくて大変だねぇ、と声をかけたら、
最近、若い人が入ってきたんだよ、と返ってきた。
若い人を確かに見かける。

「緑の雇用」支援制度というもので、林業の新規の雇用を維持している。
栃木県では森林税 (1人700円/年) を徴収し、制度を支えてるようだ。他県でも似たようなものらしい。
★年代ごとの全国林業従事者数
1960年  44万人 
2005年  5万人
2010年  7万人
http://www.shinrin-ringyou.com/ringyou/koureika.php
最近、若い林業従事者が増えていることは確か。

林業の生産地は山間地で、過疎高齢化に著しく、コミュニティが維持できない限界集落、
すでに消滅している地域もある。
映画では小学校のたぶん分校があって子供がいて、映画のストーリーで欠かせないのだが、
現実をみると統廃合が進み、山間地には学校がなく子育てが難しくなっていて、
若い子育て世代が暮らせなくなっている。

林業は単年度で収支をはかれない、
いま森林の整備に手をかけても、費用がかさむだけで見返りがない。
しかし今から整備し4,50年後には、林業が安定した永続的な産業として成立し、
注ぎ込んだ税金を返しても余りある利益を生む産業となることが可能である。
森林地帯に多数の雇用を生み、人が自ずと集まってくるのである。
コミュニティも復活する。
動植物が多種すめる森林も復活する、
保水力がでて治水治山に森自体が寄与するだろう
ここを水源とする河川により沿岸漁業が復活する。
こうした森林を将来すべき、今は辛抱の時期だ。

このような森へのヴィジョンを語り合った森林組合の某氏に今日電話した。
家の近くの沢の状況を知らしむべく。

沢に多数の倒木

2月の大雪で倒れた多数の杉の木の下に沢水がちょろちょろ流れている。
あちこちに似た情景を見ることができる。

これが豪雨、台風のとき、どうなるのか、気がかりだ。

激流が落ちてくる。
20mもある倒木が流れ下らず、水を堰き止めるのではないか、
そこに流れくる一部の倒木、土砂岩を堰き止めてしまい、
形成されたダムが巨大になってから決壊し、
いわゆる山津波となって時速数十キロ,百キロの速さで下流域を襲う、
 ほとんど一昼夜のうちに起こり、防げないし避難も不可能でないか、、、
そうなったときには、手の打ちようがない。

市、県、森林組合、土木事務所、森林事務所とも連携し
緊急対策として、倒木の除去を至急願いたい。
中長期な対策として、河川や林道の両側の杉を事前に伐採し広葉樹に変えるとか、
災害が起こらないような森林の整備管理を願いたい。

長いスパンになるが、4,50年後の森林へ、つなげることを願いたい。


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