薪ストーブに火入れをする時期がまじかだ。例年10月下旬。
そこで薪を運搬しようと、手押し一輪車に積んで押し始めた。
10mほど進むと、ギクゥ、と前のめりになり、少しも進まない。
大地に食い込み、微動だにしない。
イエ~、ここで止まるのか、

鋼鉄製の手押し一輪車、まだ初代、15年は働いてくれた。
ふだんは野ざらし。よくぞここまでも持ってくれた。

荷台には丸切りの丸太薪(径15cmほど)が10数本。
両手に持てる2本を、7,8回往復して運び終えた。

一輪車が動けば、これが1回で済むのだから、一輪車はすごい!

これでは、仕事にならぬ、動かぬ一輪車を放置して、
つるべ落とし秋の夕闇の中を、早速マーケットで一輪車の売場をみてまわった。
アルミ製が軽いので気に入り買った。(写真)

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荷台をつけた。(写真)

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故障し前夜からの放置一輪車を
裏返してみた。

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もう15年も働いた一輪車、車軸周辺が錆で劣化して折れたと想像していた。
もう廃棄するしかない、と思い込んでいた。
みれば
タイヤが車軸ホイルから外れているだけだった。(写真)

このタイヤ、ノーパンクタイヤで数年前に代えた。
このタイヤは劣化しないから、
また使えるのではないかと見込んでいたが
見込み違い。
タイヤは使えないが本体はまだ使えそう、しかし
細かいネジの接続部などの劣化があり、もう廃棄しよう。

新一輪車は軽くて丈夫、ただ空気タイヤなので、
パンクや空気入れの心配があるが、しばらくはこれでいくしかない。

そうそう
この手押し一輪車は、江戸時代はもちろんかなり古い絵巻のなかに、描かれている。
土方や左官屋とか、作業に重宝している様子がありありと見て取れる。
タイヤは木製かな、形も今のものと変わらない、ほとんど完成形のまま。
古代中国やメソポタミヤ以来、ずっと同じ形を引き継いでいる。
それだけ優れた運搬の道具!

野良作業や建築現場では便利であるといい。
どの土地にもいつの時代にもありそうなのだが
15世紀までのアメリカ大陸の花咲いた文明、マヤとかインカにはなぜか
手押し一輪車がなかったという、
『銃・病原菌・鉄』http://book.asahi.com/zeronen/TKY201004070204.html
のなかで繰り返し記述されている

それから
この手押し一輪車を『猫』と建築作業に携わる人はよく言う。
猫?
調べると、、また面白い、、長くなるのでやめておこう。
お休みーーー