心臓ってポンプの役割をしてるの? | ニッポンをバージョンアップする方法

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こんにちは、尾崎です(^^)
バイオミメティック経済論、教育論、テレビの内容などの話題を書きたいと思います。

前回、多くの人が心臓は左にあると思っているという話をしました。
しかし、当然のことながら、医療関係者は心臓の正しい位置を知っています。

でも、お医者さんも「心臓の役割は何?」っていうと、「全身に血液を送るポンプの役割をしている」と言います。
もちろん、一般の方もそう信じ込んでいるでしょう。

しかし!
本当にそうでしょうか?

心臓は1分間に5~6リットルの血液を送り出していると言われます。
1日にすると、8000~10000リットル、つまりタンクローリー1台分の血液を送り出していることになります。
ちなみに、正常な心臓であれば、1分間に60~70回の拍動を行なっています。

毎日休まず、タンクローリー1台分の血液を....。
心臓に感謝ですね。

で、人間の血管の総延長は毛細血管も含めて約10万キロメートルと言われます。
地球2周と半分です。

考えてみてください。
地球2周半分もある血管に、ポンプの力だけで毎分5~6リットルの血液を循環させるために必要な力はどれくらい必要でしょうか?
しかも、血液は水よりも粘度が高い(粘っこい)ので、水の場合よりもさらに大きな力が必要になります。

毛細血管は約51億本あると言われ、血液は約11秒で体内を循環するとのことです。
そんな力が本当に心臓にあるのでしょうか?


心臓はポンプではないということを主張している西式健康法の本には計算上のその力は90トンとありました。
(「難病に挑戦する奇跡の西式健康法」 山崎佳三郎著 1988年)
その本にも、その90トンという値は、「一説によると」とありましたので、正確ではないかもしれません。
その数値の妥当性はともかく、かなり大きな力が必要になりそうだということは想像していただけるのではないでしょうか。

それにも関わらず、心臓はそんなに大きな力で血液を押し出しているわけではありません。
では、血液はどのような仕組みで循環しているのでしょうか?


理科で「パスカルの原理」というを習いました。
パスカルの原理 - ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%90%86

簡単に言うと、「流体(気体や液体)が入っている入れ物の内の単位面積当たり圧力はどこでも一緒だよ」ということです。
(文系の人にとっては全然簡単じゃないよね。もっと上手な説明をネットで探してね。)

人体にそのままそれが当てはまるとしたら、心臓での単位面積当たりの圧力と、大動脈や末梢血管や毛細血管のそれは一致するはずです。
しかし、実際は心臓から大動脈、末梢血管、毛細血管へと行くに従って、かかる圧力は減っていって、毛細血管にかかる圧力は 約20mm/Hg とのことです。

ということは、血管が単なる入れ物ではないということでしょう。

西式健康法によると、その力は毛細血管現象によるものと、細胞が栄養や酸素を求めて血液を引き寄せる力によるものに起因しているとのことです。
心臓はただその調節をする働きに過ぎないとのことです。

私もそれにほぼ賛成です。
素人考えですが、心臓は大動脈などの大きな血管に血液を送り出す働きや、循環のタイミングをとる(同期をとる)働きをしているのではないかと思います。


バイオミメティック経済論は人体の血液の循環を経済に応用し、全ての人が飢えることのない経済システムの構築を目指していますが、
血液の循環に関しては、西洋医学的な、心臓がポンプとなって、血液を循環させているという立場ではなく、西式健康法の立場をとっています。

一般社団法人全国銀行協会のサイトには、銀行は心臓の役割をしていて、そのポンプがなかったら社会に血液(お金)が循環しないとありました。
そんなことはありません。
確かに、資本主義社会で、銀行がないと不便ですが、銀行がないと全くお金が回らないというのは嘘だと思います。

西式健康法の理論のように、各家庭、個人、企業がお金を回していく力が主なお金の循環の原動力ではないでしょうか。