第2回定例都議会、代表質問⑧性教育について | 尾崎あや子オフィシャルブログ「東へ!西へ!尾崎あや子の活動報告」Powered by Ameba

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八、性教育について

 性教育について質問します。

Q1 足立区立中学校の3年生の総合学習の授業について、自民党都議の質問を受け都教委は、「性交」「避妊」など学習指導要領を超えた内容に課題があり、指導すると答弁しました。このことに、「教育への不当な介入だ」「性についての正しい知識は子どもに必要だ」と、抗議と批判の声が広がっています。
 東京の10代の人工妊娠中絶が毎年1000人前後という実態もある中で、足立区の中学校の性教育を支持する声が、圧倒的多数です。
 秋田県は、医師会の協力で「性教育講座」をすべての中学・高校で行い、妊娠・出産や避妊、性感染症について学んでいます。その結果、かつて全国平均以上だった10代の人工妊娠中絶の件数が3分の1に減少し、全国平均以下になる効果をあげています。
 知事は、子どもたちが科学的な性知識を学ぶ「性教育」の必要性について、どのように認識していますか。

Q2 4月の都教委の定例会で、教育庁指導部は、性教育について学習指導要領を超える内容を指導する場合は、「保護者の理解・了解を得た生徒を対象に個別指導することなどが考えられる」とする方針を示し、全区市町村教育委員会と都立学校に周知していくと報告しました。
 この方針に、教育長を除く委員5人が、「足立区の中学校を否定するべきでない」「性についての正確な情報が子どもを守る。柔軟に対応してほしい」「現場の先生が萎縮せず、積極的にやってほしい」という見解を表明したことを、教育長はどのように受け止めていますか。

Q3 今回の中学校の授業は、都教委による指導の対象とすべきものではないと考えますが、いかがですか。

Q4 そもそも学習指導要領の総則には、学習内容について指導要領の範囲を超えて教えることもできると書かれています。学習指導要領を超える内容は「個別指導」などという都教委独自の見解を、学校におしつけるべきではないと思いますが、いかがですか。

 足立区で中学校と一緒に性教育に取り組んできた田代美江子教授は、「学校というフォーマルな場で、みんなで性について学び、考え、表現し合い、意見交換することが、性をポジティブに捉えることにつながる」と述べています。学校で授業を受けた生徒は「今まで間違っていた知識や知らないことが一杯あった」「これから先の役に立つから、知ってよかった」と、前向きに受け止めています。

Q5 現在進めている「性教育の手引き」の改訂にあたっては、学校現場の意見をよく聞き、科学的な性教育ができるようにすることや、LGBTなど多様な性について学べるようにすることなどが求められていますが、いかがですか。

 改訂した手引きが、現場の実践などを委縮させるようなことにならないよう、強く求めておくものです。