豊洲市場用地の地下水調査でベンゼンは環境基準120倍検出!安全・安心は確保できない、移転は中止を | 尾崎あや子オフィシャルブログ「東へ!西へ!尾崎あや子の活動報告」Powered by Ameba

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第3回定例議会、本会議での日本共産党都議団の代表質問は9月26日に行われ、大山とも子幹事長が質問に立ちました。

 

最初に築地市場移転問題について知事に質問しました。内容について紹介します。

 

〈築地市場移転問題について〉

 小池知事が言う「東京大改革」について、今回の所信表明を聞いても、いったい何を改革するのか見えてきません。そこで、小池都政による改革に反する施策をふくめ、一つひとつ質していきます。

Q1 まず、築地市場の移転問題です。

 この問題に対する小池知事の基本姿勢には、多くの都民とマスコミから、きびしい批判の声があがっています。

 知事は、豊洲新市場へ移転する前提条件として、土壌も地下水も環境基準以下にするという都民と市場業者への約束を反故にして、豊洲移転にひた走っています。

 知事は、みずからの判断で豊洲移転推進の補正予算を提出し、39年ぶりの臨時会を招集したにもかかわらず、徹底審議を求めた会派に知事与党が譲歩しすぎたと苦言を述べたという報道もあります。そして、わが党が提案した予算特別委員会などでの知事と一問一答による審議は、実現しませんでした。

 「早くも与党多数の議会にあぐらをかき始めたのだろうか。都政運営でこれだけ重要な案件を判断したにもかかわらず、説明責任を果たそうとしない姿勢は、都民を愚弄していると言われても仕方ない」という、これほどきびしい批判がマスコミからあがっていることを、知事はどう受け止めていますか。

Q2 臨時会閉会から9日後、豊洲新市場の地下水から、環境基準の120倍のベンゼンが検出されたと発表されました。検出されてはならない猛毒のシアン化合物、またヒ素も検出されています。調査した46カ所中38カ所で、環境基準を超える有害物質が検出されたのです。知事、食の安全・安心をゆるがす重大問題だと思いませんか。

Q3 驚いたことに知事は所信表明で、120倍のベンゼンが検出された事実にふれることなく、豊洲市場への早期移転にむけた取り組みを加速すると表明しました。

 あわせて知事は、「正確な情報を発信する」「都民、市場業者の皆様の理解と安心を得るための努力を重ねていく」と述べました。それなら、知事はなぜ120倍のベンゼン検出の事実をきちんと説明しないのですか。

Q4 多くの調査地点でベンゼン、シアン化合物やヒ素が検出され、しかもベンゼンは、1月は環境基準の79倍、3月は100倍、今回120倍と上がっているのに、専門家会議は、「全体的に見れば、大きく汚染状況が変化した傾向は確認できない」などという、安全神話を今回もふりまいています。

 専門家会議は石原都政以来、移転推進に差し障りのない報告をまとめて、対策は可能だと言ってきましたが、専門家会議が提言した土壌汚染対策が失敗に終わったことは、すでに明白です。

知事は、ウソとごまかしに終始してきた石原都政のやり方に、逆戻りするのですか。

Q5 3人しかいない専門家会議に依拠するのは無理があります。地下水から有害物質が検出され、その数値が上がっている原因について、もっと多くの科学者・専門家も入れて調査すべきです。知事いかがですか。

 市場業者のみなさんへの知事の対応にも、批判が広がっています。

Q6 土壌も地下水も環境基準以下にするという約束に対する認識などについて、仲卸業者でつくる築地女将さん会が、8月23日に知事に対する公開質問状を出しましたが、知事はいまだに回答していません。なぜ回答しないのですか。

 知事は臨時会で「事業者に寄り添った丁寧な対応に努めていく」と答弁しました。行動がともなっていないと言われても仕方ないと思いますが、知事いかがですか。

Q7 業者のみなさんは、豊洲新市場の安全宣言を求めています。この問題はあいまいにできません。安全宣言は「しない」のではなく「できない」こと、追加対策では食の安全・安心は保障できないことをはっきり認めるべきですが、知事いかがですか。

Q8 市場業者の合意なしに移転はありえないことを、わが党は繰り返し知事に質してきました。市場を運営するのは市場業者のみなさんであり、その合意と納得なしに移転したら、新市場がまともに運営できないことは明らかです。知事、市場業者の合意なしに移転しないという立場を、はっきり表明して下さい。

Q9 都議選前に知事は「築地は守る」「市場としての機能を確保する」と明言しました。この言葉に希望を持った市場関係者は少なくなかったはずです。

 しかし、先の臨時会で知事が強調したのは「民間主導による築地再開発」で、「築地ブランド」を守る具体的方策は示されませんでした。そして今回の所信表明では、「築地ブランド」の言葉もなくなりました。

 知事は、築地再開発検討会議の設置を発表しましたが、検討する際の知事の基本姿勢として、「築地は守る」「市場としての機能を確保する」ことを明確にするべきです。知事いかがですか。それをあいまいにするなら、選挙向けのポーズだったのかと言われても仕方ないと思いますが、知事お答え下さい。

Q10 検討会議のメンバーに市場業者が入っていないことは理解できません。市場機能を守る専門知識や経験をもっている市場業者、なかでも仲卸業者を追加メンバーとして加えるなど、意見を十分反映できるようにすべきです。知事の見解を伺います。

Q11 8月末の臨時会開会直前に、豊洲新市場で大量のカビ発生という、卸売市場としてあってはならない重大問題が発覚しました。東京都は、カビの拭き取り清掃をしたから大丈夫だと言っていますが、清掃後もまたカビが発生していることを、わが党は市場業者の協力により確認しました。知事は、清掃後もまたカビが発生している店舗がある事実を把握していますか。

Q12 わが党は、カビの調査を求めてきましたが、知事は、豊洲新市場で発生したカビの種類を把握していますか。

 再発防止のためには原因究明が必要です。

Q13 都は長雨と台風が原因だとしていますが、まともな調査をしていないのですから、とうてい納得できません。

 カビが発生した店舗の業者の方は、「原因を徹底的に調査してほしい」「壁やガラスにもカビが大量に発生していて驚いた」「こんなところで商売はできない」と訴えています。こうした市場業者の声を、知事はどう受け止めますか。

 衛生管理が万全だと大宣伝してきた新市場で、なぜ大量のカビが発生したのか、原因究明の調査を求めるものですが、知事お答え下さい。