本日・8月28日、第二回都議会臨時会が開かれました。
今回の臨時議会の開会にあたり小池知事から「中央卸売市場会計補正予算案」に対する所信が述べられました。
小池知事は冒頭、昨年8月31日に築地市場の豊洲移転を延期する決断をした視点、「安全性への懸念」「巨額かつ不透明な費用の増大」「情報開示の不足」の3つの疑問点が解消されていないと判断したからだといいました。
今年1月に公表された2年間の地下水モニタリングの最後である第9回測定で、環境基準を超える物質が検出されたこと。豊洲市場開場後の経常収支は、毎年度約90送園の赤字になることなどが判明。
6月20日には、「豊洲と築地の両方を活かす」ことを主旨とする基本方針を打ち出しました。
知事と関係局長に対し3点を指示したことが述べられました。①「豊洲市場への早期移転」で、最優先の課題とする、②「オリンピック・パラリンピックに向けた準備の推進」、環状2号線や輸送拠点の整備、③「築地再開発」であると説明、追加対策の補正予算案の提案をしました。
小池知事の発言は、移転延期を決断した3つの疑問点が解消されるものになっていませんでした。特に「無害化」するという約束を投げ捨て、食の安全・安心の疑問は解消されていません。しかも、小池知事は6月20日には「築地は守る」「築地に市場機能を残す」と言っていたのに、この大事なことには触れられませんでした。
知事は「市場業者のみなさまの不安や思いにも寄り添いながら」といっていましたが、今日の知事の発言を受け、徹底審議しなければならないという思いが、ますます強まりました。
8月30日、午後1時から臨時会(本会議)での質疑が行われます。日本共産党都議団からは、そね団長が質問に立ちます。インターネット中継もありますが、議会傍聴にぜひ、お越しください。