中央卸売市場の所管である都議会の経済・港湾委員会は10月6日・7日の両日、豊洲市場の建物下に盛土がなかった問題などを集中審議することになりました。
9月27日の経済・港湾委員会の理事会で日本共産党都議団・かち佳代子都議(理事)が集中審議と石原元都知事、浜渦副知事、歴代の市場長、そして東京ガスの当時の社長などを参考人質疑しようと要望しました。参考人招致は各会派の合意には至っていませんが、集中審議は実現しました。
6日は私・尾崎あや子が地下水管理システムの問題を中心に質問しました。
私たちが、8月25日に豊洲市場の建物下が土壌汚染対策の盛土がされておらず空洞であったのを知りました。そして、9月7日に豊洲市場を視察し、建物下の床にはたまり水があり、水質調査の結果、地下水由来と判明。
土壌汚染対策の1つは「盛土」で、汚染され土を2メートル掘削し浄化し埋め戻し、その上にきれいな土を2.5メートルを盛土すること。もう1つは「地下水管理システム」で、地下水を海抜1.8メートル下に抑えること。そして、もう1つは「遮水壁」です。
建物下の床にたまり水があるということ。都が測定をはじめて「地下水位」は平均が4メートル、一番多いところで5メートル超になっていることなどから、地下水管理システムが機能していない可能性があることについて質しました。
また、地下水管理システムの設計を請け負った日水コンが、地下水の解析の実験研究所を持っておらず。契約条件を満たしていないことを、本社や子会社に直接訪問、話を聞いとって明らかになったことを示し、何を根拠に日水コンに決めたのかを説明するよう厳しく迫りました。
私は、東京都が食の安全・安心をないがしろにして、豊洲への移転先にありきで進めたことを厳しく批判しました。豊洲市場の問題は、そもそも当時の石原都知事が土壌汚染された東京ガス工場跡地に市場をつることを決めたことが一番の問題です。