夜間定時制高校のうち小山台、雪谷、江北、立川の4校の廃止は反対 | 尾崎あや子オフィシャルブログ「東へ!西へ!尾崎あや子の活動報告」Powered by Ameba

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都議会・代表質問


都立高校について

 次に都立高校についてです。
 都教育委員会は、今年度策定予定の都立高校改革の新たな実施計画に、夜間定時制高校のうち小山台、雪谷、江北、立川の4校の廃止をもりこむとして、保護者や同窓会などに説明しています。多くの生徒が通うこれらの学校がなぜ廃止なのかと、関係者から驚きと怒りの声があがっています。かつて100校以上あった都立夜間定時制高校は、生徒や保護者、都民の反対を押し切って次々廃止され、現在39校まで減っています。まさかこれ以上の廃止はないだろうと信じていた都民にとっては、まさに寝耳に水の話です。


Q1 夜間定時制には、勤労青少年をはじめ、経済的困難などの事情をかかえた生徒、いじめや不登校経験者、日本語の苦手な外国籍の生徒、発達障害の生徒、社会人や高齢者など様々な生徒が通っています。学ぶ意思のある生徒をほぼすべて受け入れ、教育を受ける権利を保障しているのが夜間定時制です。都は、夜間定時制高校の果たしている役割を、どのように認識していますか。

 都教委は、夜間定時制廃止のかわりにチャレンジスクールと昼夜間定時制の定員を増やすとしています。しかしそれは、夜間定時制廃止の理由にはなりません。そこで伺います。


Q2 チャレンジスクールや昼夜間定時制は学級のない単位制高校です。これに対し、夜間定時制には学級があり、担任や級友との温かい人間関係があるから成長できたという生徒が少なくありません。おもに不登校経験者のためのチャレンジスクールでは合わない生徒もいます。また夜間定時制は、夜間中学からの重要な進学先にもなっています。チャレンジスクールや昼夜間定時制では受けとめきれない夜間定時制に対する教育ニーズがあることを、どう認識していますか。


Q3 都教委は、全日制と夜間定時制を併設する全定併置校は施設利用に課題があると言ってきました。全日制の卒業生や保護者なども、併置は大きな障害はない、むしろ全日制の生徒にとって定時制の存在そのものから学ぶことは多いと言っています。しかも都教委は「都立高校白書」で、チャレンジスクールや昼夜間定時制のような、午前、午後、夜間と生徒が入れ替わる三部制高校について、生活指導、学校行事・部活動などを統一して実施しにくいなどの問題点を指摘しています。全日制に併置されている夜間定時制を追い出し、三部制高校に詰め込むとしたら、生徒の教育条件を軽視していると言われてもしかたないのではありませんか。


Q4 しかも夜間定時制の生徒にとって、長い通学時間は、交通費はもとより体力的にも精神的にも大きな負担になり、通い続けることが難しくなります。このことからも学校数を少なくとも今後も維持すべきと考えますが、お答え下さい。

Q5 夜間定時制を今後も維持し、多様な学びの場の1つと位置づけ、スクールカウンセラーやソーシャルワーカーの配置・拡充など教育環境の充実を図ることを求めますが、見解を伺います。

 夜間定時制のこれ以上の廃止は絶対に認められません。拡充こそ求められていることを、きびしく指摘しておくものです。


Q6 都立高校では、中途退学防止や進路が決まらずに卒業する生徒への支援の強化は重要な課題の1つです。今年度から配置されたユースアドバイザーは大きな役割を果たしていますが、進路指導支援員の採用、個別指導を行う進路指導支援チームの設置、進路未決定のまま卒業した生徒などへの相談体制の充実も重要です。今後、どのような取り組みを進めるのですか。お答え下さい。