おいしいと評判の「ツッカベッカライ カヤヌマ」の

「テーベッカライ(クッキー)」をいただきました。

 

 

お味は「バニラ」「チョコレート」「シナモン」の3種類。

しっとりしていて各々のフレーバーがしっかり、

しかも甘みが隠し味の如く全体と控えめに融合、

じっくりいただきたい気持ちに反してお手々とお口がどんどん進みます。

 

原材料は小麦粉、砂糖、アーモンドパウダー、チョコレート、ラズベリージャム、シナモンの

6種類です。

賞味期限は2週間。もちろん保存料等は入っていません。

シンプルで素朴。これだけの材料でこのお味。まさに職人の至高の技の芸術品です。

 

「ツッカベッカライ カヤヌマ」は、

栢沼稔(かやぬま みのる)さんによって

1987年赤坂・溜池山王でオープンした高級洋菓子店です。

栢沼さんは1982年オーストリアにて国家公認資格、「コンディトールマイスター」を取得。

オーストリアはハプスブルグ家が世界中から食文化を取り入れ、

食の洗練がなされた地です。

そんなオーストリアと日本の食文化を融合して完成させた数々のお菓子は、

多くの人を魅了します。

2021年には「黄綬褒章」を受賞。

 

 

クッキーは、美しいフラクトゥーアのドイツ文字の包装紙に包まれてやって来ました。

 

 

缶は黒。金のハプスブルグ家の紋章が重厚感を増します。

 

ドイツ語で、「ツッカ」は「お砂糖」、「ベッカライ」は「パン屋さん」の意味。

故に「ツッカベッカライ カヤヌマ」とは「栢沼さんのお菓子屋さん」となります。

又「テーベッカライ」は「クッキー」の意味です。

 

「ツッカベッカライ カヤヌマ」では、

ザッハトルテ等のケーキ類やジャム、ハチミツ等も販売していますが、

予約しないと買えない、予約の電話がつながらないと言われているのが「クッキー」です。

しかも、電話予約できても受け取りは店頭のみ。

ただ、店頭で予約した商品に限り配送していただけるそうです。

つまり予約の「クッキー」に関しては、必ず店頭に出向かわなければいけないという事。

又、予約して比較的早めに受け取れるのは小さい缶のものです。

大きい缶だと、週をまたぐようです。

1回で予約できるのは5缶まで。

すべて手作りで大量生産できない、賞味期限が短い等の理由で、

いわゆる通販サイトはありません。

運がよければ店頭で購入できる事もあるようです。

あと、クレジットカードは使えないとの事。

 

オーストリアの国旗たなびく溜池山王の店舗、いつか伺ってみたいです。

わたし的に是非チェックしたい東京のお店、お味に仲間入りしました。