〜四国へ行くには?〜
今回は旅行記を一度お休みして、四国に入るための交通について紹介します。
また、お得な切符についても紹介できればと思います。
順番については
①空路
②海路
③陸路(自動車)
④陸路(鉄路)
となります!
旅行計画の参考になれば幸いです。
四国旅行記についてはこちらから
①空路
まずは飛行機から
四国には各県に空港が1つずつあります。
香川県→高松空港(羽田、成田、那覇便)
徳島県→徳島阿波おどり空港(羽田、福岡、季節限定で札幌便)
愛媛県→松山空港(羽田、成田、伊丹、中部、福岡、鹿児島、那覇便)
高知県→高知龍馬空港(羽田、成田、伊丹、福岡、中部、県営名古屋、季節限定で神戸、熊本便)
徳島空港以外はLCCが成田空港まで就航しています。
他の手段で本州からアクセスの容易な高松空港と徳島空港は、東京便+αという状況
一方本州から距離のある松山空港、高知空港は各都市への便が充実していますね。
一番規模が大きいのは松山空港で、航空会社ラウンジも設置されています。
クレジットカードのラウンジは全ての空港にあります。
比較的本州と近いため、飛行機利用は東京からがメインになるでしょうか。
徳島空港は観光地の鳴門が近く、JALから時々札幌便が運行されるため、個人的に注目しています。
②海路
四国への航路は数が多いため、主要ルートのみ紹介します。
1 長距離航路
①東京・新門司〜徳島(オーシャン東九フェリー)
②神戸・大阪〜新居浜・東予(オレンジフェリー)
2 中〜短距離航路
①和歌山〜徳島(南海フェリー)
②小倉〜松山(松山・小倉フェリー)
③神戸〜高松(ジャンボフェリー)
④別府・臼杵〜八幡浜(宇和島運輸他)
⑤佐賀関〜三崎(国道九四フェリー)
オーシャン東九フェリーは乗船時間が非常に長いため、旅程の余裕が必要そうです。
また、各港(特に東予港、三崎港)はJRの駅から遠く、徒歩の場合交通手段については要確認です。
(連絡バスが設定されているケースが多いため、過度な心配は必要ないかと思います)
南海フェリーは関西空港から南海電車で和歌山港へ行き、隣接する乗り場から乗船して徳島へ行くことができます。
一番流れが整備されているためわかりやすいルートですね。
ジャンボフェリー、オレンジフェリーや松山・小倉フェリー等は夜に乗船し、早朝から四国巡りを始めることができます。
特にジャンボフェリーの場合は神戸観光をした後に乗船し、高松駅から四国全県にアクセスできるのでおすすめのルートです。
夜行バスとは旅程や用途に応じて使い分けましょう。
③陸路(自動車)
本州〜四国間の自動車ルートは下記の3つとなります。
①淡路ルート(神戸淡路鳴門自動車道・神戸〜淡路〜鳴門)
②瀬戸大橋ルート(瀬戸中央自動車道・岡山〜坂出)
③しまなみ海道ルート(西瀬戸自動車道・尾道〜今治)
淡路ルートは現在の主要ルートで、関西圏から多数の高速バスが走行しています。
明石海峡大橋や大鳴門橋で有名なルートですね。
瀬戸大橋ルートは景観や与島PAで有名ですが、淡路ルートとしまなみ海道ルートに挟まれているため、現在はやや影が薄くなっています。
次項目の鉄道での利用が中心になりそうですね。
しまなみ海道ルートはこの中で唯一、大都市から離れたルートです。
一部の高速バスはこちらを経由するそうです。
広島以西の方、サイクリングを楽しみたい方向けのルートです。
簡単に普通車料金比較をしてみると
神戸淡路鳴門自動車道(神戸西〜鳴門)→5710円
瀬戸中央自動車道(早島〜坂出)→4300円
西瀬戸自動車道(西瀬戸尾道〜今治)→4920円
瀬戸大橋が一番安そうに見えますが1キロあたりにすると
神戸淡路鳴門自動車道・89キロ→64円
瀬戸中央自動車道・37キロ→116円
西瀬戸自動車道・59キロ→83円
実は瀬戸大橋がずば抜けて高額という結果になりました。
こうしてみると、自動車での旅は淡路ルートが有力かもしれませんね。
高速バスは東京・京阪神、広島、岡山等から出ているようです。
④陸路(鉄道)
鉄道の場合は選択肢が1つしかありません。
宇野線+本四備讃線(以下瀬戸大橋線と呼称します)岡山駅〜宇多津駅・坂出駅
このルートを利用するためには、岡山駅まで行く必要があります。
そのため、料金及び時間の面でやや不利かもしれません。
このルート最大のポイントは、瀬戸大橋からの雄大な景観を見ることができます!
特に快速マリンライナー高松方向の展望席(グリーン席扱い)からは瀬戸内海と島々がよく見えますよ。
瀬戸大橋線を利用する列車は下記のとおりです。
①快速マリンライナー(岡山〜坂出〜高松)
②寝台特急サンライズ瀬戸(東京〜岡山〜坂出〜高松〜※琴平)※季節限定で下りのみ琴平まで延長運転
③特急しおかぜ(岡山〜宇多津〜松山)
④特急南風(岡山〜宇多津〜高知)
⑤特急うずしお(岡山〜宇多津〜高松〜徳島)※坂出には停車しない
⑥瀬戸大橋アンパンマントロッコ(岡山〜坂出〜高松・岡山〜宇多津〜琴平)
⑦ラ・マルことひら(岡山〜多度津〜琴平)※宇多津には停車しない
主力列車である快速マリンライナーの他にも数多くの列車が瀬戸大橋線を通過しています。
特にサンライズ瀬戸は人気列車で、なかなか切符の入手が難しくなっていたりします。
朝7時から観光可能な点も含めて、旅好きには強い味方になっているのかなと思います。
他にも瀬戸大橋アンパンマントロッコで敢えて瀬戸大橋をゆっくり渡ることもできますよ。
いずれの列車でも瀬戸大橋を通過しながら、四国の各地へ足を運ぶことができます。
オプションが必須の北海道と異なり、青春18切符のみで訪れることも可能です。
結局どれが良いの?
ここまでざ〜っと手段を挙げましたが、結局どの手段が良いのかわかりくいと思います。
そこで、考えられる交通手段で比較してみます。
まずは条件を東京23区発(成田等へ行く場合はその費用も計上・四国の到着場所は主要都市のいずれか)とし、時期は10月の土日あたりを想定して片道料金を算出することにします。
①サンライズ瀬戸・東京〜高松(ノビノビ座席・指定席特急券+乗車券)=15480円(2150〜0727・9時間)
②のぞみ+快速マリンライナー・東京〜岡山〜高松(乗車券+自由席特急券)=17580円(4〜5時間)
③オーシャン東九フェリー・東京〜徳島(2等洋室)=14080円(1900〜翌1320・18時間)
④ジェットスター・東京〜成田空港〜高松空港(Starter運賃)=成田エクスプレスチケットレス35%割引2460円+
航空運賃6780円(運賃6390円+諸税390円)=計9242円(目安3.5時間)
※スカイライナーは2580円のため、割引利用であればNEXの方が安いです。
※ジェットスターはセール運賃の場合2500円程度安くなります。
⑤JAL又はANA・東京〜高松・徳島(SPセイバー75・SV75運賃)=11810円(2時間)
⑥青春18切符・東京〜三島〜静岡〜浜松〜大垣〜米原〜姫路〜相生〜岡山〜高松(普通、快速)
=(12050円・実質片道6025円・13時間前後)※10月は使用不可
⑦高速・夜行バス・東京〜徳島(往復又は早期割引)=8500円(2000〜0636)※最安7500円程度となります。
最も安いものは青春18切符となりますが、季節限定であること、時間がかかってしまうことから現実的には難しい選択肢かもしれません。
LCCと夜行バスは10000円を割っており、1人旅であれば主な選択肢になるでしょうか。
家族連れの場合は時間が短く、値段もそれなりのJALやANAが良さそうです。
サンライズとバスは夜行便のため、朝から行動したい方にはおすすめです。
移動に重きを置きたい方は青春18切符やフェリーもありかと思います。
私なら⑦かな〜となりそうです。
続いて直行便のない地域でも検討してみます。
今回は直通不可能な地域で最も人口の多い札幌で考えてみましょう。
条件は新千歳空港発となります。
①peach+南海・札幌〜関西空港〜泉佐野〜和歌山〜徳島=航空運賃(運賃9090円+諸税740円+支払手数料640円=10470円)
+南海電鉄1490円+南海フェリー2500円=14460円(4.5時間)
②JAL・ANA+高速バス・札幌〜伊丹空港〜徳島(SPセイバー75・SV75運賃)=航空運賃15010円+空港バス(伊丹空港〜
大阪駅)650円+高速バス4000円=19660円(7時間以上)
③JAL・ANA・札幌〜東京乗継〜高松・徳島(SPセイバー・SVT 75運賃)=23660円 (4.5時間)
④ジェットスター・札幌〜東京乗継〜高松(Starter運賃)=14890円(運賃13740円+諸税1150円)(5時間)
⑤スカイマーク・Air Do+ジャンボフェリー・札幌〜神戸〜高松(たす得運賃及びフェリー深夜便)=航空運賃13770円+深夜便
料金2390円=16160円(9.5時間)
⑥ANA+JR瀬戸大橋線・札幌〜岡山〜高松(SV75運賃)=航空運賃14220円+空港バス780円+JR1660円=16660円(4時間)
LCC利用の①と③はセール次第でさらに金額を下げることが可能です。
時間も含めると最安値の①、低リスクの⑥が強そうですね。
⑤のついても深夜便で時間を無視できるため、個人的にはおすすめですよ。
意外にもバス利用はそれなりの値段のようです。
前回の四国旅行では⑤を採用しました。
四国のおすすめ切符
最後に四国を周遊する手段について紹介します。
JR四国では特急利用可能なフリー切符が常設されており、利用することで四国中を巡ることができます。
※他社で通年特急利用可能なフリー切符があるのはJR北海道のみで、それについても最繁忙期は利用不可の制限があります。
参考にいくつか紹介します。
四国フリー切符
最もオーソドックスなタイプで、紙とアプリの電子切符で販売されています。
料金は18000円の自由席利用のみで、有効期間は3日間となります。(2022年より値上がりしてますね…)
JR四国の指定席券売機、みどりの窓口で購入できます。
なぜかJR北海道のみどりの窓口でも購入可能
児島駅以南のJR四国全線と、土佐くろしお鉄道の窪川〜若井間で利用可能です。(その他の土佐くろしお鉄道は不可)
3日間あれば十分複数県を巡れますし満喫できると思いますが、正直なところこちらを利用するなら宿泊とセットのプランで利用した方が良いかなと思います。
U -25歳限定で12000円で販売されているようです。
四国グリーン紀行
その名のとおり、指定席やグリーン車を無制限に利用できます。
無制限に利用できる切符は他に見たことがないので、正直なところ驚きました。
料金は23000円で、4日間利用可能です。
さらに通常のフリー切符と異なり、土佐くろしお鉄道も全線利用できます。
一応値段がフリー切符より5000円高いですが1日あたりにすると
フリー切符→6000円
グリーン紀行→5750円
なんとグリーン紀行の方が価格の面でも優っています。
つまりフリー切符の完全上位互換ということですね。
デメリットは4日間も鉄道に乗る時間を取れるか微妙なこと、グリーン車をほぼ常設している列車がしおかぜ(児島〜岡山)と
南風(児島〜高知)しかないこと、地味ですがこちらはJR北海道で購入できないことでしょうか。
座席指定の有無は旅程の余裕にそれなりに影響しますし、通常のフリー切符よりオススメできる切符だと思います。
再発行できないため紛失にはご注意を(経験談)
バースデイ切符
誕生月に利用できるフリー切符です。
自由席用とグリーン車用に分かれており、それぞれ12000円と15000円となります。
期限は3日間で、グリーン車用は3日間になったグリーン紀行というイメージです。
自由席用は、通常のフリー切符と異なり土佐くろしお鉄道が全線利用できます。
値段もグッとお得になるので、機会があれば購入してみたいです。
アフターDC満喫切符
2022年に登場した切符で、現在は販売されていません。
料金は11000円で、利用に関してはバースデイ切符自由席用と同じものとなります。
通常フリー切符の上位互換ですね。
余談ですが、2022年は他社でも北海道LOVEパスやJR東日本150周年記念パス、みんなの九州切符等多数のフリー切符が登場しており、旅行者には最高の年だったようです。
あの時もっと旅していれば…とも思います笑
地域別フリー切符
四国全般のもの以外に特定の地域で利用可能ものもあります。
例を挙げれば松山〜伊予大洲間、四万十地域で使えるものがあります。
これらはJRや地域の鉄道が乗り放題となる以外にも、各地域のお店で割引を受けることができるのもポイントです。
値段もお手頃なので、観光地を絞る場合はぜひチェックしたいところ
宿泊付きプラン
ゆったり四国鉄道の旅、しあわせめぐり旅等があり、宿泊+フリー切符+その他オプションのセットです。
この場合フリー切符は2日用か3日用を選択可能です。
3日用の場合、通常フリー切符と同じ内容ですが金額は9000円程度と非常に安くなります。
しあわせめぐり旅では各観光列車の利用もできるので、これだけで満足できるかもしれません。
宿泊場所は選択肢から選ぶ形のため、意中の施設がある場合はネックになるかもしれません。
私はよくこちらのプランでフリー切符を入手しています。
今回は四国へ行くための手段について紹介させていただきました。
皆様のシコクライフが良いものになるよう願ってます。
以上で番外編も含めて四国編は終了となります。
これからも旅行を楽しんでいきたいですね。
それではまた