八王子高尾 ピアノ教師 の日記 -10ページ目

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

ご無沙汰し過ぎて失礼お許し下さい。

文章を書くの苦手で(汗)記事書くのに凄く時間かかり、で少し忙しくなると気にしつつ放置してしまいます。
大変申し訳ありません。

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近況です

 

コンサート等立て込んでおりますが、レッスンは通常どおり行っております。
大人の生徒さんが増えました。
皆さん、とても良い方ばかりで、楽しく仕事をさせて頂いてます。
大人のピアノレッスンは皆様事情が様々なので、回数も曲も応相談でやっております。
皆さん頑張って下さるので、予想以上に弾ける様になってくれて嬉しいです。
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今日はちょっとリズムのお話、アクセントを考えてみます。

「その音を他の音より強く!」とよく説明にあります。
 

「強く」最もよく使われる方法は、その音を他の音より大きな音で弾く方法。
その音を他の音より重く弾く、というニュアンスになる事もあります。

その音を他の音より強調するとか表現に関わると考えると解釈も拡がります。その場合、アクセント=その音を他の音より大きく、という単純な事だけではありません。
その音を表情たっぷりに弾いたり、音色を他の音と変えるという方法を取る事もあります。

アクセントは様々な記号で表現され、作曲家の用いた記号から表現を考えます。

とか、とか、 sf とか、fp とか、sfp 等々

 

ここで一旦アクセントから離れ、拍子のおさらいです。

原則
何拍子でも、踏み込むのは小節の頭、指揮棒が降りるところ(下拍)
2拍子なら、1で指揮棒が降り(下拍)、2で上がる(上拍)
3拍子なら、1が下拍、2,3、は上拍。


声に出して、出来れば少し大袈裟に表情つけて歌うと良いです。
上拍では、例えば表情が上がり、お腹の筋肉も上がります。

会話に例えれば、「ね?」とか「ほら?」という時の表情や筋肉の状態です。

声に出して歌えば自然にそうなりますが、ピアノは上から下に鍵盤押すので動作が一致せず、見失いがちになります。



再びアクセントに戻ります。
アクセントが上拍につく事もよくあります。

その時拍子を考えないと、上拍なのに、「アクセントだ!」と上から下に「ずん!」
落下事故がよく発生します。
その瞬間、拍子が失われます。

上拍のアクセントを、音を強くする事で表現する場合、上から下に「落とす」でなく下から上に「突き上げる」事になります。

乱暴な例えですが(大雑把過ぎてすみません)

下拍(1拍目)のアクセント
「ずん!」とか「うん!」とか「はい!」とか「よし!」というニュアンス。

上拍のアクセント
「え?」とか「は?」」とか「何?」とか「げっ?」というニュアンス。

上拍のアクセントは緊張度が高いのです。
体の内部の筋肉がその瞬間上がります。
その緊張度が高いはずのところで「ずん!」と落下されると、ニュアンスが違ってしまいます。


楽譜はベートーヴェンのピアノソナタ、テンペストの第1楽章、2分の2拍子です。

 

(この場合、sf はアクセントと考えて頂いて構いません。) 


○で囲んだ2拍目のアクセント(sf )は、大変緊張感が高い上拍のアクセント。
「ずしん!」は禁物です。

 

厳重注意!

ここで、アクセント=大きな音 「ずしん!」と落下すると、どこが1拍目だか全く解らなくなってしまいます。

これはヘンレ版で、右手で弾いていた速い3連音符を一瞬で左手に移し(大変)、sf は右手で下から上に弾く事になります。
手を交差させません。


連続する速い3連音符をずっと右手で弾いて、左手を交差して○のsfの音を上から弾く方が断然楽です。(カゼッラ版等)
が、それではsf が左手で上から「ずん!」になりがちで、注意を要します。

この1楽章の2分の2拍子の2拍目のアクセント(sf )は、身体が一瞬椅子から飛び上がる位のエネルギーを要します。


せっかくですので、3楽章の例です。



8分の3拍子、右手、8分音符に2つずつスラーがかかり、最初の音に装飾音符がつきます。
アクセント記号ではありませんが、実際はスラーの最初の音がアクセントになります。
ここでは8分の3拍子を隠す様に、アクセントが2つずつくる訳です。

この場合
①拍子を優先し、小節の頭にくるアクセントと、上拍のアクセントを変えて弾く

すると微妙な揺れ、迷いの様なものが生まれます。但し、難しいです。

②拍子を無視してスラーと装飾音を優先し、2拍子の様に弾く
ガンガン進むイメージになります。

ベートーヴェンのアクセントの使い方は拍子との絡み方が大変巧みで、②の様に弾くとその魅力が損なわれる様に感じます。
もちろん人により、拍子を隠そうとするなら隠してしまえ!という解釈もあって良いと思います。

どちらでも良いですが、くれぐれも!何も考えずにガンガン弾かないで下さいね(*^^*)

 

アクセントは何拍目にあるか? 拍子との関係をどう表現するか?
作曲家がどんな記号を用いてアクセントを表現しているか?
 

作曲家は、あの手この手で、「こう弾いて欲しい!」と訴えてます。

よ~くよ~く読むと、楽譜には素晴らしい表現が沢山書かれています。
時間をかけて、じっくり向き合ってみて下さいね(*^^*)

少し先になりますが、5月20日にコンサートを開催する事になりました。
平行弦のフォルテピアノを使わせて頂きます。

大変詳しい友人に今回も解説をして頂ける事になりました。
解説、毎回とても好評です。

選曲や打ち合わせが始まりましたが、今回も色々ヒントを頂きました。

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予定曲の1つ(確定ではありませんが)

即興曲、作品90-4
https://www.youtube.com/watch?v=oDk6DrzNJ7Q

専門にピアノを学ぶ方なら、早ければ小学高学年位~中学生時代位に練習する事が多い曲です。
古典派を学んだ後、ロマン派への入口として弾かれる方も多いでしょう。

音楽に詳しくない私の母は、この曲を先生にもらった時、喜びました。
「キラキラ綺麗な曲ね~、あんたのボッテボテ!」
↑自分弾かないから言いたい放題(笑)

先生にも同じ事を言われます。
「重たいわね~。もっとちゃんと指動かして!」

怒られるのは慣れてて気にしませんが、何故かこの曲楽しく弾けませんでした。
嫌いではないのですが、好きになれませんでした。

確かにキラキラ綺麗だけど、何か変な曲!

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楽譜を見てみましょう。

 

冒頭、右手の高音がキラキラ美しいですね。

お腹をしっかり締めて、鍵盤に重さを乗せない様に指先をしっかり意識して弾きます。
難しいですよね(汗)

そうそう、左手、1小節目2拍目「ボテっ」はNGです!←難しいですネ


音楽の土台である低音をみてみましょう

最初、音階の最初の音(♭ラ)トニックから始まり
音階の5番目の音(♭ミ)、ドミナントで区切れます。

なのでフレーズの終わりは「?」というニュアンスになります。
そういう響きです。

右手のフレーズも「?」で終わります。
キラキラは分散和音ですが、右手の終わりの音はドミナント、宙に浮いた音で終わります。


又「?」は常に3拍子の3拍目、つまり上拍です。
リズムでも「?」のニュアンスになります。

この「?」、何回も繰り返されます。


キラキラ、キラキラ、キラキラ、キラキラ、キラキラ、?
キラキラ、キラキラ、キラキラ、キラキラ、キラキラ、?


響きが変わったり転調しても続きます。

盛り上がってフレーズが短くなり呼吸が速くなると

キラキラ、キラキラ、?
キラキラ、キラキラ、?
キラキラ、キラキラ、?
キラキラ、キラキラ、?

(以下まだまだ)

「?」
美しい余韻?


でも「?」が多くて心地悪いのです。

「?」では、人の表情や内側の筋肉は緊張し上がります。
(語尾が上がれば、大体疑問文になりますよね)

安らいだり納得している時と、筋肉の緊張の仕方が違います。

常にフレーズ毎に「?」、落ち着かないのです。


音楽の理論を理解する事は大切です。

どうしてこんな和音やフレーズやリズムを使うのか?
そこで、何をどう表現して欲しいのか?

楽譜から読み取った事を、演奏者は自分の感覚と一致させて表現する必要があります。
音楽と感覚が一致していないと、演奏に説得力が欠けてしまいます。


執拗な「?」に美しい余韻を感じるかもしれません。

でも解説をお願いした友人(男性)曰く・・・
「私の事好き?」と何度もきかれてるみたい(笑)だそうです
何度も反復されて、心地悪いそうです。

シューベルトの作品にはこの様に、美しさだけでなく心地悪さを感じる事が多いのです。

「楽譜の指示通りに弾くと、変」そう感じる事もよくあります。

意図的に違和感がある様に書かれている事も多いのです。

 

この機会に、ずっと感じていた心地悪さと向き合ってみようと思います。

どんな音楽になるのかまだ答えが見つかりませんが、ちょっと楽しみです(笑)

あけましておめでとうございます。

長い間お休み頂いて申し訳ありません。
少しずつでも又書いていけたらと思います。

色々失礼もあると存じます。お許し下さい。
どうぞ懲りずに本年も宜しくお願い致します。


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トリル、装飾音符がダマになります!という悩み

軽やかに、「タリラリ~~♪」のはずが、

 

「べちょ~っ」・・・(動かない!)叫び叫び叫び

弾きにくくてイヤですね。ちょっと考えてみましょう。


まずシンプルに考えてみます。
何度かお話してますが念の為確認して下さい。

細かい音符が弾きにくいと、忘れがちになってつい格闘してしまいます。
格闘したら弾けませんので。


ピアノの鍵盤の上にそっと、少し手を丸くして置きます。
そのまま、指先をちょこっと付け根から動かして鍵盤を下に押します。

どれだけ押せば良いかといえば、1cm程度
どれ位の力が必要かといえば、数十グラム程度

これで十分です。

試しに右手を鍵盤の上に置いてみて、ゆ~っくり、レミレミ~、と弾いてみます。
2,3,指が解りやすいかと思います。
一つずつ、そっとゆ~~っくり指で鍵盤を押してみましょう。

大きな音は不要です。

必ずゆ~~っくり優しくお願いします。

指は鍵盤から離さない様に、上げないで下さいね。

これでOKです。

例え動きにくい3,4の指でも、ゆ~~っくり丁寧に弾けば、十分弾けるはずです。
基本弾きにくい指は避けましょうね。


この時、注意して頂きたいのは、指以外を動かさない事です。
脳から指先が一番遠いので、慣れないと動かしにくいのは解ります。
つい他のところも動かしてしまいがちになりますが、

①動かすのは指だけ、指先を下に向けて付け根を支点に押すだけ。
②鍵盤から指を離さずに。鍵盤が戻る所まで押した指を戻すだけです。

まずはゆっくり練習なさってみて下さい。


突っ張ったり疲れたりするなら、どこかに力みがありますので、楽になさって下さい。
指以外を固めて動かさないのでなく、リラックスする事で動かさない事が大切です。

ちなみに、力みやすい方にちょっとしたコツ

1音1音に「可愛いね~」と語りかけて笑顔で練習すると良いです。

バカにすると損しますよ~(笑)
こういう気持ちの時に、人間力めないのです。
脳と身体は一体です。上手に利用しましょう。脱力出来ないという方は是非。

 

又、部分練習やゆっくりな練習は退屈しがちになってしまいます。

でも、出来るだけきれいに美しく!と弾いていると楽しいものです。

 

え?はい、私もゆっくり練習する時、実はやってます。

恥ずかしいから、想像しないで下さいね(笑)
 

ご自分がきれいに楽に弾ける速さ、相当ゆっくりで構いません。
そこから少しずつテンポを上げていくと、途中で弾けなくなるテンポがありますよね。

そこが現在の、必要な手の筋力と運動神経の限界です。
これより無理して速く弾こうとすれば、間違った弾き方になります。

なので正しくゆっくり美しく弾ける速さで練習を重ねて下さい。
少しずつ弾ける様になってきます。

ゆっくり確認して練習しているまさにこの時に、脳の神経回路や筋肉が少しずつ形成されていきます。
大人でも若くなくても大丈夫。焦らない事が大切です。

曲想に必要なテンポ、トリルの数があると思いますが、弾けない間は省略したりトリルの数を減らしましょう。


もう1点重要な事でdすが、練習に際しては必ず、本番と同じ様にきちんと椅子に座って下さい。

 

片手練習でも空いた手を膝にきちんと置きましょう。


座り方が悪いと、全部の動作が逆になり、いくら練習しても弾けないという事も起こります。
指をつい上げてしまう!その原因の1つに、間違った座り方もあります。

①ピアノから十分距離を持って座る事

②椅子を高くしすぎない事

③お腹を締めて身体を引き上げておく事


長くなりますので、座り方と指の動きについて、続きは今週中に書きますね

ずっとさぼってましたので、期限を設定して下さいと言われてしまいました^^;

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お陰様で昨年も素敵な生徒さん達が増えて、楽しい教室となりました。
恒例の「こたつ発表会」、昨年は連弾も増えて、ワイワイ賑やかになりました。
 

皆様、立派に素晴らしい演奏をして下さいました。

年末には関西と外国に在住の方達が、わざわざレッスンに来て下さいました。懐しくて本当に楽しい1日でした。

相当にお忙しい方達なのに、上達されて驚きました。

ブログをさぼっておりましたが、皆様のお陰で元気に楽しく仕事をさせて頂いております。

心から御礼申し上げます。ありがとうございます。

 

本年もどうぞ宜しくお願い致します。