ご無沙汰し過ぎて失礼お許し下さい。
文章を書くの苦手で(汗)記事書くのに凄く時間かかり、で少し忙しくなると気にしつつ放置してしまいます。
大変申し訳ありません。
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近況です
コンサート等立て込んでおりますが、レッスンは通常どおり行っております。
大人の生徒さんが増えました。
皆さん、とても良い方ばかりで、楽しく仕事をさせて頂いてます。
大人のピアノレッスンは皆様事情が様々なので、回数も曲も応相談でやっております。
皆さん頑張って下さるので、予想以上に弾ける様になってくれて嬉しいです。
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今日はちょっとリズムのお話、アクセントを考えてみます。
「その音を他の音より強く!」とよく説明にあります。
「強く」最もよく使われる方法は、その音を他の音より大きな音で弾く方法。
その音を他の音より重く弾く、というニュアンスになる事もあります。
その音を他の音より強調するとか表現に関わると考えると解釈も拡がります。その場合、アクセント=その音を他の音より大きく、という単純な事だけではありません。
その音を表情たっぷりに弾いたり、音色を他の音と変えるという方法を取る事もあります。
アクセントは様々な記号で表現され、作曲家の用いた記号から表現を考えます。
>とか、∧とか、 sf とか、fp とか、sfp 等々
ここで一旦アクセントから離れ、拍子のおさらいです。
原則
何拍子でも、踏み込むのは小節の頭、指揮棒が降りるところ(下拍)
2拍子なら、1で指揮棒が降り(下拍)、2で上がる(上拍)
3拍子なら、1が下拍、2,3、は上拍。
声に出して、出来れば少し大袈裟に表情つけて歌うと良いです。
上拍では、例えば表情が上がり、お腹の筋肉も上がります。
会話に例えれば、「ね?」とか「ほら?」という時の表情や筋肉の状態です。
声に出して歌えば自然にそうなりますが、ピアノは上から下に鍵盤押すので動作が一致せず、見失いがちになります。
再びアクセントに戻ります。
アクセントが上拍につく事もよくあります。
その時拍子を考えないと、上拍なのに、「アクセントだ!」と上から下に「ずん!」
落下事故がよく発生します。
その瞬間、拍子が失われます。
上拍のアクセントを、音を強くする事で表現する場合、上から下に「落とす」でなく下から上に「突き上げる」事になります。
乱暴な例えですが(大雑把過ぎてすみません)
下拍(1拍目)のアクセント
「ずん!」とか「うん!」とか「はい!」とか「よし!」というニュアンス。
上拍のアクセント
「え?」とか「は?」」とか「何?」とか「げっ?」というニュアンス。
上拍のアクセントは緊張度が高いのです。
体の内部の筋肉がその瞬間上がります。
その緊張度が高いはずのところで「ずん!」と落下されると、ニュアンスが違ってしまいます。
楽譜はベートーヴェンのピアノソナタ、テンペストの第1楽章、2分の2拍子です。
(この場合、sf はアクセントと考えて頂いて構いません。)
○で囲んだ2拍目のアクセント(sf )は、大変緊張感が高い上拍のアクセント。
「ずしん!」は禁物です。
厳重注意!
ここで、アクセント=大きな音 「ずしん!」と落下すると、どこが1拍目だか全く解らなくなってしまいます。
これはヘンレ版で、右手で弾いていた速い3連音符を一瞬で左手に移し(大変)、sf は右手で下から上に弾く事になります。
手を交差させません。
連続する速い3連音符をずっと右手で弾いて、左手を交差して○のsfの音を上から弾く方が断然楽です。(カゼッラ版等)
が、それではsf が左手で上から「ずん!」になりがちで、注意を要します。
この1楽章の2分の2拍子の2拍目のアクセント(sf )は、身体が一瞬椅子から飛び上がる位のエネルギーを要します。
せっかくですので、3楽章の例です。

8分の3拍子、右手、8分音符に2つずつスラーがかかり、最初の音に装飾音符がつきます。
アクセント記号ではありませんが、実際はスラーの最初の音がアクセントになります。
ここでは8分の3拍子を隠す様に、アクセントが2つずつくる訳です。
この場合
①拍子を優先し、小節の頭にくるアクセントと、上拍のアクセントを変えて弾く
すると微妙な揺れ、迷いの様なものが生まれます。但し、難しいです。
②拍子を無視してスラーと装飾音を優先し、2拍子の様に弾く
ガンガン進むイメージになります。
ベートーヴェンのアクセントの使い方は拍子との絡み方が大変巧みで、②の様に弾くとその魅力が損なわれる様に感じます。
もちろん人により、拍子を隠そうとするなら隠してしまえ!という解釈もあって良いと思います。
どちらでも良いですが、くれぐれも!何も考えずにガンガン弾かないで下さいね(*^^*)
アクセントは何拍目にあるか? 拍子との関係をどう表現するか?
作曲家がどんな記号を用いてアクセントを表現しているか?
作曲家は、あの手この手で、「こう弾いて欲しい!」と訴えてます。
よ~くよ~く読むと、楽譜には素晴らしい表現が沢山書かれています。
時間をかけて、じっくり向き合ってみて下さいね(*^^*)
