ピアノ・・・脱力、急がば回れ | 八王子高尾 ピアノ教師 の日記

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
oyuki42koba☆yahoo.co.jp ☆を@にかえて下さい。

脱力が出来ないので教えて下さい

と言われる事がよくあります。

中にはツェルニーで教えて、とか、モーツァルトで教えてとか
指定されてくる事も多いです。

確かにこれらの曲は特に欠点が出ますよね。
余分な力は音楽を壊しますし、弾きにくいです。

で、「一度レッスン受けたらすぐ楽に弾ける様になる!」
申し訳ないですが、そんなにムシのいい楽な話は世の中ありません。

そんな事を宣伝している方に習う事はおすすめしません。、



脱力というのは、コツがあってすぐ出来る事ではありません。

余分な力が入る原因に、肝心の所の筋力や柔軟性の不足、神経回路の未形成という問題があります。

子供の頃から相当弾いた方は、筋力、神経回路は一応出来てます。
ただそれまでの弾き癖で、違う筋肉や神経回路が発達している事もあります。

そうなると修正には、それなり時間がかかります。

つまり、1度や2度のレッスンでは、問題提議しかできません。
今後何に気をつけて練習すべきか、それに気づいて頂けたらと思います。


ここで1つの例です。
プレ・インヴェンションより、テレマンのスケルツォです。

問題は2段目の最初の右手16分音符、リピートの前

指が動かないとこぼしてました。

動きにくい3.4指を使うので弾きにくいです。

IMG_20160903_130718200.jpg

で、指が動かないと少しイライラされ、無理やり弾こうとします。

ここで肩、肘、手首が突っ張ってしまい、指は余計動かなくなります。

物事、力任せでは解決はいけませんネ(*^^*)


落ち着いて頂き、まず考えて頂きます。

このリズムを勢いで一気に弾こうとする事がそもそも間違いです。

音符が全部つながっていませんよね。

せぇ~の、
(勝負一発!)、ミ~レミファミレミドレミファ
・・・・これ間違いです


心臓にも悪いですよね(笑)

4分の3拍子で1拍ずつに、分けて書かれてます。
①ミ~レミ、②ファミレミ、③ドレミファ

落ち着いて1拍ずつ、ゆっくり丁寧に弾いてもらいます。


中には気難しい方もいて・・・

「ゆっくりなら弾けます
速いから弾けないんだってば


急がば回れと申します。
速く弾けないところは、ゆっくりでも弾けてませんってば(笑)

ゆっくり頭を整理して正しい弾き方をします。
すると余裕が生まれ、ぎこちなくても少しずつ弾けてきます。

ぎこちなさをとる為に、少しゆっくり指先と対話して弾いてもらいます。
これが大事で、この対話で神経回路が出来てくるのです。

「次は3あなたよ、次は4あなた、落ち着いてきれいな音で」


ほんのすこしの反復練習で、随分滑らかに弾ける様になります。

もちろんご本人はまだまだ弾きにくいはずです。

けれどこうして、少しずつ指先への神経回路を作ります。

そうすると指が少しずつ思い通りに動く様になります。
少しずつですよ。

それを反復する事で、動かす筋肉も出来てきます。


少しずつ勢いに任せず、少しずつ楽に弾ける様になります。
余分な力も抜けてきます。



大事なのは、何度も言いますが、

丁寧に美しい音で弾く努力をする事です。


聴き苦しい音やいい加減なリズムは、丁寧で美しい音と、そもそも弾き方が違います。

多くの間違いは、違う弾き方でやたらに練習する事にあります。
違う手の使い方で、違う筋肉や神経を育てるのはナンセンスです。

弾きにくい所は、ゆっくり丁寧に、美しく弾く様に練習して下さい。


それを期間をかけて反復していくと、すると自然に楽な弾き方を体が覚えます。
やがて思い通りの打鍵ができる様になるのです。

弾きにくい原因は打鍵にある事が多いです。
それは少し先のお話

とはいえ、それでは気が長い話ですね。


すでに余分な力に悩まされている方に・・・

肩が上がったり、肘が広がったり、息が詰まってないか。
指先が前を向いていないか
肘を支点に、手をやたら上下に動かしていないか

これらは余分な力が入っている時に多い症状です。

これ、見ていると襲いかかるみたいで怖いですネ
(笑)


気づいたら落ち着いて、リラックスしてみましょう。
それを気をつけて繰り返すだけでも、違ってきます(*^^*)

少しずつ、出来ることから気をつけてみて下さい。

音には愛情を込めて、音楽は愛ですから(*^^*)