ピアノ・・・プレイエルの響き | 八王子高尾 ピアノ教師 の日記

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桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
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6月5日の日曜日、ショパンと同時代の同型のフォルテピアノ「プレイエル」を弾かせて頂きました。
大変貴重な機会を提供して頂きまして、ありがとうございました。

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プログラム

ル・ルー 組曲ニ短調

バッハ フランス組曲第1番

ショパン 3つのマズルカ 作品56

ショパン 舟歌 作品60

ショパンがバッハの作品を大変好み、深く研究していた事は良く知られています。
近年、ショパンが実際演奏する事を想定し、平均律クラヴィーア曲集に書き込んだ楽譜も発見されています。

何よりショパンの、特に舟歌等はいくつもの声が複雑に対話している、まさにバッハの対位法から繋がる世界です。


そのバッハは生涯ほとんどを北ドイツで過ごしたにも関わらず、旺盛な探求心から多くの作品を筆写し検証していました。

ル・ルーは詳しい記録がない、フランス、ヴェルサイユ楽派の音楽家です。

当時の納税リストにクープランらと名を連ねているので、相当成功した人と推測されます。

この時代フランスで楽譜が出版されていたという事は、相当需要があったと思われます。
当然バッハもル・ルーを研究したと思われます。


バッハのフランス組曲の1番、
ル・ルーのニ短調の組曲の影響が明らかに見られます。
楽譜を見ていると「あらら、ここ、そっくり!」なんていうところも

ル・ルーのニ長調の組曲と、バッハフランス組曲のアルマンド・・・
聴いても解りにくいですが、楽譜見てると「あらら、そっくり!」

そんなつながりを辿ったプログラムです。


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この楽器に初めて触った時は、途方に暮れました。
汚い音しか出せず、ペダルも踏みかえられなくて濁りまくり。

例えばショパンの作品
手で繋ぐのが厳しい場合、現代ピアノではよく薄くペダルを使います。
でもこのプレイエルではそれができません。

プレイエルを使ったショパンも、ペダルを踏む様には書いていません。
そこを丁寧に指で繋ぐと、それは優しく語りかけてくれる様なフレーズでした。

今迄感じていたのとは、全然違う、素朴な優しさがありました。

「ショパンのペダルの指示は尊重しなさい!」
という言葉、納得です。

そして現代ピアノで弾きペダルを用いるにしても、そのイメージを体験している事が、その表現に関わります。

当時の楽器に触っても、現代ピアノで弾くなら意味がない!と言う人もいます。
ちょっと寂しいですネ。

例え作曲家が描いた世界と違う表現をするにしても、一度それに思いを寄せて欲しいと願います。



生涯かけて最もショパンが数多く書き続けたマズルカ

このプレイエルの音を知ってから、何とも素朴に語る様な優しさを感じます。

「私が書くとワルツもマズルカになってしまう」

ショパンの心の軸だったのかもしれませんね。
想いを寄せてみたくなります。


https://www.youtube.com/watch?v=GFb2L2MkNMY