以前に書きましたが、ピアノ演奏は大変不自然で複雑です。
扱う音の数が圧倒的に多過ぎます。
音楽は常に先へ先へと流れます。
大変複雑な先を考えつつ、複雑な現在を弾くのは至難の業です。
ピアノは打楽器ですが、「歌う」事が必要です。
現実に消えていく音を歌い続けるのは、打楽器の性質と矛盾します。
それをイメージ(妄想)せねばなりません。
ショパンのノクターンが歌えない!

絶望の溜息をつく事になります。
しかも複数の声が、同時に異なる歌を歌います。発狂寸前です。
バッハのインヴェンション。
大変素晴らしくて弾きたいのに無理!

絶望の溜息つく方が多いのです。
自分は上から下に鍵盤を押すと複数のアクション部を経る。
そして身体から遠い所でハンマーが下から弦を叩き音が出ます。
直接吹いたり擦ったり叩いて音が出る他の楽器と違います。
自分が音楽を奏しているという感覚が、大変持ちにくいです。
冷静な妄想をしつつ。複雑な情報処理を行う必要があります。
脳科学者によると、聴覚処理だけでなく、視覚処理の部分も活動しているそうです。
別の部署も総動員で、脳細胞フル稼働

ピアノを弾く度「火事場の馬鹿力」状態で、大変なストレスです。
きちんと基礎を習得するならハノンやツェルニーは必要です。
音楽の基礎が、なんでこんな非音楽的なの?
ピアノを演奏するのに、非音楽的思考が多く必要だからです。
プロ志向でなければ、基礎練習は楽しくやる!
私、妄想力を駆使し、一生懸命考えるのです。
不安な気持ちで半音階
癒しの長音階、
ルンルン同音連打、
ロココなツェルニー。
音大に行きプロになるというなら、そうはいきません。
速いテンポへの挑戦、音楽と乖離する迄テンポを落とす練習等々を要します。
それを避けて、プロになる為の技術を習得する事はできません。
子供の頃から苦しい練習を要します。
指を正確に速く動かす為には、その運動をつかさどる脳の発達が必要です。
ピアノ演奏に特化して発達するそうで、11歳頃までの訓練が有効だそうです。
苦しい基礎練習の反復を「問答無用」で行うには、痛々しい年齢ですね。
練習はつらい、苦しい、それだけではいけません。
辛くて苦しい部分は確かにあります。
趣味の人なら、それは最低限で良いです。
プロになるなら、きちんと行う必要があります。
プロを目指そうとも、練習が苦しいだけではいけません。
音楽の喜びを失い、苦しさだけが残ります。
そんな方の演奏は、聴いている人もつらくなります。
ピアノは大変難しいです。決してあせらない事です。
歴史に残った作品にきちんと向き合い、一流の演奏を聴いて下さい。
良い楽器に触れる機会があれば、お金を払ってでも弾いて下さい。
特に子供には、一流のものにどんどん触れさせて下さい。
それが、その人の感性、耳を育て、それが求める基準になります。
一番大切な事です。
一流の物を常にイメージし、練習がそこから乖離しない様に。
苦しい練習の目的を常に意識し、無意味な反復や苦行はいけません。
練習で潰れてはいけません。練習で潰れた人は多いのです。
そして趣味で続けようという方へ
最低限にしますが、少しは楽しくない練習も必要です。
モーツァルトを弾きたければ、スケール練習も必要です。
楽しくできる様に努力します。
(さざめくトレモロ、中身ぎっしり3度、以下続々思案中)
でも、特に大人の方、「私そういうのいや!」と毛嫌いしないで下さい。
ほんの少しでいいです。一度はやってみて下さい。
何の為に必要なのか、どんどん質問して下さい。
無理ないペースで、できるだけ楽しくコツコツ継続して下さい。
心にいつも、本当の素晴らしい音楽を!(*^_^*)