ピアノ・・・アマチュア・コンクールに思う事 | 八王子高尾 ピアノ教師 の日記

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
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ピアノ愛好家の方達とお話する機会がありました。

話題になったのは、アマチュアコンクール



毎年の様に先生に勧められ当然の様に受けていた方。

今年は自分の意志で「お休みする!」という決意表明

それまでの心の迷いをお話してくれました。



曲を用意するのに半年余かかる事、

どうしてもコンクールを意識して選曲、練習してしまう事、

自分の弾きたい曲や演奏から、少しずつ離れてしまう事への焦り

最後の決意に至ったのは、ご家族の言葉だったそうです。

「もっと幸せそうに弾いてよ~」・・・練習つらいですから(笑)




アマチュアコンクールの場合、全国から多くの方々が参加されます。

審査員の先生の価値観も様々です。

公平な審査基準も必要になります。


「ある程度の難易度の曲を、ミス少なく演奏できる事」

ある程度の難易度、とされる曲を選ぶ必要があります。

そして、速く正確に弾ける!というPRも必要でしょう。

(これが様々な問題の原因なのですが、又別の機会に)




多種多様な価値観がある今日、解釈の問題も大きく影響します。

審査員の解釈が別れやすい、バロックや古典は怖いです!

と仰ってました。



こんな例がありました。

バッハのフランス組曲のアルマンドのテンポが遅すぎる、

という理由で格段に低い評価をつけた審査員がいたそうです。



本番自体ではありませんが、本番の数日前、実際私も聴きました。

少し遅めではありましたが、アルマンドの雰囲気を壊すほどでもないと思いまし
た。

むしろそのテンポが醸し出す寧さに、好感を感じました。



「舞曲には相応しいテンポがある」・・・確かにこれは当時の原則です。


けれどバッハの時代、テンポの慣習は残ってますが、既に様式化されています。

これに合わせて踊った訳ではありません。

又残響の短いチェンバロでなく、現代ピアノでの演奏です。

調律も平均律、バッハの想定外の響きです。



人により解釈が違うのは当然です。

気になるのは、テンポの解釈の違いが、この低い評価の原因なのか?

という事なのです。


又別の件です。

「シューベルトはロマン派です。もっと表現の幅を広げて弾くと良いです」

という評価もあったそうです。

これも正確な文章でなく、本人の話だけです。


時代的にシューベルトをロマン派と簡単に言う事には大変抵抗があります。

審査員により解釈が違う事はあるでしょう。


審査員が参加者に「何をどう見直すべきだと伝えたかったのか」

肝心の本人に伝わっていない事が気になります。

質問するのも良いでしょうね(^^)


私は本番での演奏を聴いた訳ではなく、講評も直接読んでいません。

講評を受けたご本人の話だけですので、その点ご了承下さいね。



ここでは、講評内容の良悪しを問題にしているのではありません。


肝心の参加者本人に、講評の主旨がきちんと伝わっているか。

参加者に、どこをどう検証すべきか解る様に考慮され書かれているか。

あくまで演奏の講評(時には感想)としてだけ書かれているのか。



つまり講評内容をその様な視点からも、検証する事が大切だと思います。



コンクールを否定するのでなく、自分の為に上手に遣って欲しいのです。

自分の演奏にどんな評価がつくのか、恐れず挑戦するのは良い事です。

又プレッシャーの中、楽しんで演奏できる為には良い練習の場でもあります。

そしてこの様なコンクールにより、裾野も広がります。


評価を真摯に受け止め、指摘された事を整理する事が必要です。

すぐに取組むべき指摘、今は消化できないから先送りすべき指摘、

最終的には、価値観の違いとして解決する指摘もあるでしょう。


1年間の半分以上を練習や準備に要します。

ご自身のピアノライフに上手に利用し、振り回されない事が大切です。

予想より評価が低くても落ち込まない様に!

良い結果の時は、大喜び!


「あなたのピアノを聴いていると幸せになる!」

ご家族や友人、そして何より、弾いているご本人が幸せになれる演奏を目指して下さい。


これからシーズンです。参加される皆様、頑張って下さいね。