ピアノ・・・基礎練習(ハノン) | 八王子高尾 ピアノ教師 の日記

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
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ピアノを弾く為には、「ピアノを弾ける手」をつくる事、それを使いこなす事が必要です。

まず「ピアノを弾ける手をつくる」=基礎練習についてのお話です。

ここでは大人の方を念頭においたお話です。




4指(薬指)、5指(小指)は日常生活で、独立して使う事がほとんどありません。

その為筋力が弱く、独立して動かす神経も発達していません。


時間をかけて少しずつ筋肉をつくる


動かす神経回路を形成する


こうして「ピアノを弾ける手」をつくらなくてはなりません。





まず手をお椀を伏せた様に少し丸い形にします。

初めての方はまず最初、小指側に手が傾いてしまいます。

小指側の筋肉が弱いので、小指の外側面を「べっちょり」と寝かせると楽です。


なのでお椀を伏せた形のまま、親指の方にやや傾かせる必要があります。

そうすると小指を立たせる事ができます。


手の向きが変われば使う筋肉も違うので、これだけでも最初は疲れたり、違和感があるはずです。


でもこれは、ピアノを弾ける手を形成する為の大事な一歩です。


この手の形、手の向きを維持する筋肉をつくり、その感覚を記憶するのです。

自然に出来る様になるまで、とにかく注意し続ける事が大切です。



最初は筋肉がないので疲労します。

楽な形(小指側に傾く)になりがちですが、それでは筋肉ができません。




そして次に指を付根から動かす筋肉、神経回路を形成します。

指の先が前を向かない様に、付根から動かせる事が大切です。

特に2~5指(親指以外)は、指の曲げ伸ばしは日常よく行いますが、指を曲げたまま付根(第3関節)を動かすという動作が意外に少ないです。


油断すると、第2関節から動かしてしまいます。


お椀を伏せた形で第2関節を支点にして動かすと、指が前を向いたり下を向いたりします。
これでは弾けません。

付根から動かす必要があります。



手を支える筋肉、指を動かす筋肉の形成は、まずこういう事から始めます。

これが基本です。無意識に出来る様になるまで、とにかく注意し続けなくてはなりません。



効率よくそれが形成できるのはハノンです。


只即効性があるだけに、副作用に注意が必要です。問題はその使い方なのです。


何の為に、どの様な事を気を付けなくてはならないのか。
常に細心の注意をもって行う事が大切です。


目的がウォーミングアップでも、上の空で弾いてはいけません。
今日の自分の手の具合、感覚等を確かめながら弾く事が大切です。



最初はきちんと指を動かします。

指を動かす筋肉がないと、手の甲を揺すって弾こうとします。指だけで丁寧に弾ける様に。


無理に大きな音を出そうとしたり速く弾こうとすると、力任せに手を揺する事になります。

そうして出る音は荒れた聴き苦しい音になります。


これでは指を動かす筋肉ができません。

、違う神経回路が出来てしまいます。
荒れた聴き苦しい音に狎れて鈍感になります。(これが一番怖いのです)

例えハノンの様な反復練習でも、聴き苦しい音を決して出してはいけません。



こういう練習の仕方は大変疲れます。練習時間は最初短くて良いです。

神経を使って感覚をフル回転させて練習する習慣をつけて下さい。



細心の注意を払って丁寧に弾く事で、耳と指先の感性が作られます。

これは最も大切な事で、それが一生、その人の先生になります。


そして「神経を研ぎ澄まして音を出す習慣をつくる」練習でもあります。


筋肉や神経と同時に、一番大切な鋭い感性と感覚、正しい練習習慣をつくらなくてはなりません。


それが一生、その人の先生になります。

良い先生になって下さいね。