ピアノ・・・基礎? | 八王子高尾 ピアノ教師 の日記

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
皆様と音楽やピアノについて、交流ができれば幸いです。ピアノについてのご質問等も是非お寄せ下さい。
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基礎をやりたいので、ハノンをやります。という方が多いです。

ここで基礎技術について、考えてみます

 


基礎として大変重要なのに見逃されている事が沢山あります。


どんな小さな練習曲、初心者用の五線譜2~3段の練習曲でもそうです。


それらを音楽として、きちんと理解し読み解く力=音楽力。


これがおざなりにされている様に感じます。

 

 

音楽力と、演奏技術を切り離して考える事は無意味です。

 


今回はリズムのある一面のみを例にして、書いてみます。

 

 

音符には、音符の長さに由来する性格があります。

 

まず、正確に音符の長さを守る事が大切です。
徹底して、きちんと守る習慣をつけます。


4分の2拍子で、曲の最後が2分音符で終わるなら・・・
1、2、次の1の瞬間に音がなくなります。
早くても遅くてもダメです。

 

それを守りつつ、同時に感性を持って弾き分ける訓練が必要です。

 

8分音符は、タ、タ、♫・・・
地に足が付かず、軽く通過する性格です。


4分音符は、タン、タン♩・・・
地に足がつき、歩く様な性格です。


2分音符は、タァァン・・・・
伸びる時間を意識する必要があります。

 


フレーズの最後が、8分音符なら・・
音を止めず、ふわりと抜きます。
「ふわり」がある事で、8分音符に聴こえます。

 

4分音符なら、タン、と一瞬止まる瞬間を聴かせます。
止まる事で、4分音符に聴こえます。


2分音符なら、伸びを聴かせる必要があります。
伸びがある事で、2分音符に聴こえます。

 

実際の長さを正確に守った上で、そこまでの意識が必要です。
初心者の時からです。

 


そして弾き分ける技術。

「ふわり」には上下の柔軟な手首運動が必要です。

 

「タン」と止めるのには、一瞬手の動きを止める必要があります。
更に、指先にピタリとした感覚も必要です。

 

「タァァン」と伸ばす時、緩やかな伸びを腕全体まで意識します。

さらにその間、音楽がどちらに向かうのか。
沈むのか、解放するのか、止めるのか。を感じる必要があります。

 


よくよく譜面を読むと、ある程度弾き方は決まっているはずです。
それらを読み取る事が必要です。

 


曲を最初に譜読みする時、何拍子か確認することが大切です。

 

4分の4拍子なら、その曲には、歩く様な、刻む様な何かがあるはずです。


2分の2拍子なら刻みがなく、のびやかになります。
テンポも少しだけ速くなります。
あまり遅くすると2拍子に聴こえません。

 


1拍、1拍がどういう性格か、弾き分ける必要があるのです。

 

 

有名なベートーヴェンの月光ソナタの第1楽章。
きちんと2分の2拍子に弾く方が少ない。


3連音符を音型どおりに刻むと、緩やかさが感じられないのです。

 


そして第3楽章を4分の4拍子にきちんと刻んで弾く方も少ないです。
速い分散和音のフレーズは勢いにまかせてはいけません。
速くてもカツカツと正確に刻む動きが必要です。

 

 

どう弾くべきなのか、それを読み取る力をつける事。
その上で自分に不足している技術を知る事が大切です。

 

ピアノ奏法は沢山あり、長い歴史を経て多くの曲により作られてきました。
それらの曲から得られる基礎技術は沢山あります。


基礎練習=ハノン、というのはナンセンスな考え方です。

 

何度も言いますが、ハノンは即効性のある良い教材です。
但し音楽力と技術を理解した指導者の元で使わないと危険です。

 


アマチュアの方や勉強中の方は、よく先生と相談して使って下さい。

 

小さな作品でも丁寧に譜読みし、どう弾くか自分で考える事が大切です。
良き先生なら、譜読みと解釈について、良き助言を下さるはずです。


それこそが大切な基礎練習である事を意識して、頑張って下さい。

 

努力が実を結びますように!