ピアノ・・・モーツァルトの苦い想い出 | 八王子高尾 ピアノ教師 の日記

八王子高尾 ピアノ教師 の日記

桐朋学園大学ピアノ科卒業後個人でピアノを指導しつつ演奏活動を続けております。八王子市高尾駅より徒歩5分です。
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モーツァルトの作品を練習することは、とても美しい粒の揃った美しい音を出すのに良い練習になります。
又完成された古典形式、和声など、練習することにより、感性を磨く事にもつながります。

自分自身の事を思い出すと、ソナチネを終了する時期あたりから、モーツァルトの作品をよく弾きました。
演奏会でも何度か弾きましたし、試験の課題にもよく取り上げられました。
子供でもあまり手に負担がかからないので、安心です。


実は成人してから、ほとんど弾いてません。(いけませんね
伴奏を依頼されたり、「この曲を弾いて下さい」と指定があれば弾いてますが・・・(笑)
苦い想い出があるのです。トラウマ・・・


私の子供時代、指はきちんとあげて、独立させるという事に、大変重点が置かれていた様に思います。

それはもちろん大事な事です。作品(作曲家)によっては、かなり手に負担がかかる奏法を強いられる事はよくあります。(リスト、ブラームス等)
しっかりした筋肉をつくり、指を独立させられないと、手におかしな負担がかかり傷めてしまいます。

指をたてて上から落とす、一つ一つの音が非常に明確になる弾き方を、基本として習った方も多いと思います。
「もっと指をしっかり動かして!」
「5の指、4の指がふらふらしてますよ!」
「ハノンやらないからそういう事になるんです!」

私の先生は特にベートーヴェンがお好きでしたから、余計その傾向が強かった様です。

小学生の頃使用していた当時の楽譜には、何ケ所か、「100」と書いてあります。
弾けないとよくしかられまして、「毎日100回弾きなさい!」・・・・・はい!(やりました)

ある意味それも大切な事です。
自分で反復して練習を重ねる事により、筋肉がついたり色々な感覚が身についたりもするのですが・・・

ま、当時はそういうスパルタ時代でした。学校でもうさぎ跳びしましたし、体育の時間水飲むなと言われた世代ですから(笑)

で、その弾き方で、モーツァルトは弾けないのですね。美しくないのです。
散々練習しても弾けないので、嫌いになってしまいました。

音大時代、モーツァルトが課題になった事がありました。
レッスンのたびに「そんな音では違います。もっと練習しなさい」
わからなくて、自分の中で逆切れしちゃいました。

試験までの半月、毎日12時間以上格闘の末・・・やっと弾き方を掴みました。
掴んでみれば、拍子抜けするくらい、楽な奏法でした。
こんなに簡単に弾けるんだ・・・・(絶句)

モーツァルトは練習すれば必ず弾ける様になります。
ロココの軽やかで粒の揃った美しい音は、努力で必ず習得できます。
ただ不器用な自分には、あまりにも遠回りしたつらい想い出でした。


美しい音楽ですし、又多くの方々がモーツァルトの作品に魅せられるのも解ります。

「モーツァルト、本当に最高ですよね~」

苦しかったな~・・・・(笑)