「私は音楽性がないのです。」とか、「テクニックより音楽性で勝負します」等と仰る方が時々いらっしゃいます。
よく音楽性よりテクニック重視の先生とか、その逆の表現もされます。
実はこの両者は一体でして、別々に考えるとおかしな事になります。現実には別々に考えたくもなりますが。
音階、ハノン、ツェルニー・・・etc
指のトレーニングは、長い時期に渡り行う事になりますので。
ある程度上手な生徒さんの例ですが・・・
どうしても腕と肩がガチガチになります。
相当弾けるのに、肩が力み、完全に上がってる事もしばしばです。
見ると呼吸がおかしい。弾き始め、緊張してすぐ息を吸って止めてしまいます。
その瞬間身体も手も上に上がってがっつり固まってます。
テンポが走りだし、力んで思う様に指が動いてくれません。
そこで、とにかく歌ってもらいます。
フレーズを認識し、実際に声を出して頂くと呼吸が治ります。(息吐かないと歌えません)
フレーズの最後まで丁寧に大事に歌う様にする事で改善してきました。
ピアノは初めてという方にも、以下の事を徹底してもらいます。
音が少なくてドレミだけでも、大事に音を出し、フレーズを丁寧に歌うこと。
フレーズの始まりは意志をもって歌いだし、フレーズの最後は丁寧に。
音符の長さ、拍子は徹底的に正確に。
曲調と合わない身体の動き、呼吸をしない事。
静かな夜の様な曲で、はずむ様な身体の動きは不自然です。
遠くに広がる曲は、頭をあげ身体を広げるイメージで弾いてもらいます。
曲が広がるのに身体が縮こまるのは不自然です。
それを最後鍵盤から手を離し、ひざの上に置くまで、徹底してもらいます。
呼吸その他の身体意識と曲調を一体化させる事は、多くの悪癖を避けるためにも大切です。
正しい身体意識は、正しい音楽理解力を必要とします。
どんなレベルの方でも、行き詰りを感じたら見直して下さい。
音を大事に出していますか?
根幹である拍子をなくしていませんか?
リズムを細かいところまで意識してますか?
どんなに短いフレーズでも、大事に歌っていますか?
曲にそぐわない動き、呼吸をしていませんか?
次は音楽性、表現力と一般に言われることについて、まとめてみたいと思います。