私は幼少時から中学時代まで、同じ先生に指導して頂きました。
この先生はとても音楽に対して真摯に向合い、子供の私にも大変厳しい先生でした。
バイエルに始まりソナチネ、ツェルニーを経て、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン等・・・
がっつり!!!・・・・この言葉が一番当てはまります・・・・教えて頂きました。
特にバッハのシンフォニア全15曲は5巡、お陰で今でも丸暗譜してます。
ベートーヴェンソナタを弾く頃になると、よく言われました。
「しっかり音を出しなさい。体格いいのだからもっと大きな音出るでしょう。」
この時代は一般的な指導法の様でした。お陰で和声感覚、対位法的感覚はかなり発達し、がっつり弾いてました。
私の父は当時よく、ルビンシュタインのショパン全集を聴いてました。
外国の優しいおじいさん、ショパンって不思議な音楽・・・・・という印象でした。
中学生になってショパンを弾く様になった頃、先生をはじめ周りの人に言われました。
「がっつりしてショパンに聴こえない」
「ふん、ショパン向いてないもん・・・」(実は弾けないのです)
先生も実は苦手だったのですね(笑)すぐベートーヴェンに戻してしまいます。そして師弟でがっつり!
そんな中学時代、あるLPに出会いました。ディヌ・リパッティのショパンワルツ
そのカバー写真、乙女心に響いてしまったのです。す・・・素敵っ!!
美しく、若くして亡くなって録音があまりない悲劇のピアニスト。
その時から私にとってリパッティはディヌ様になりました。
おじいさんではないのです。(ルビンシュタイン様ごめんなさい)
「私もディヌ様みたいにワルツ弾く~~~~~!」
・・・しかし、がっつり!
先生のため息・・・「どうして弾けないのかしらね~」
・・・どうでもいいらしく、やや他人事(笑)
私・・・(どうしてだか教えてよ~、先生なんだから~)・・・(反抗期にて暴言失礼!)
あ~、どうして全然違うんだろう・・・・・・悶々
あ~、どうしてがっつりなんだろう・・・・・悶々
あ~、どうして私はディヌ様やショパンと違って体格良くて身体強健なんだろう・・・・・悶々
ダイエットもしました。もっと線が細くなりたい(涙)
憧れは絶望を経てやがて劣等感となりました。
音高の入試に選んだ曲は、ベートーヴェンのワルトシュタイン。がっつり弾いて合格しました。
この青春時代の敗北が再春時代を目前に吹き返しまして・・・・・続きは次回に
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=0r08ZddiW74#!