私達は同じ先生にレッスンを受けた仲です。
音大の個人レッスンは、プロ養成レッスンで大変厳しいものです。
お互い苦しかったので、よく慰め合いました。
「何もあんなに怒らなくたって・・・」・・・(先生ごめんなさい
)彼女は優れたピアノ演奏の技術の持ち主で、難曲をスラスラ弾きこなしました。
先生も大変期待を寄せ、コンクール、海外ピアニストの公開レッスン・・・次々と彼女を参加させました。
でも彼女は私に自慢する訳でもなく、本当に素直で控えめで優しく、私達は仲良しでした。
卒業後、NHKの新人音楽コンクール洋楽部門で見事に入選しました。
曲はラヴェルの「夜のガスパール」より「スカルボ」・・・
この曲はとんでもない難曲で、プロでも弾くだけで大変です。見事でした。
お祝いの電話をした時の事です。
「もうやめる。やりたくない」・・・・・・
一人暮らしで狭い部屋にグランドピアノ一台、毎日一人で黙々と練習の日々です。
次々と試験、コンクール、公開レッスン・・・終わりのない地獄です。
プロの演奏家になるのは、そんな努力を重ねた人の中のほんの一握りです。
それからアルバイトを経て、会社に就職し結婚し、お母さんになりました。
ピアノ教える事もなく、お嬢さんにピアノを習わせるでもなく・・・
今度は2人で旦那さんの悪口でも言い合いましょうかね(笑)
久し振りに会いたいな
