そう言われて適当に手にした
石田衣良さんのてのひらの迷路。
短編集って知らずに開けた時は
読みふけられないって悲しかったけど読み進めた。
ただなんだか心が苦しくなっていって
寝させてもらった。
ふあふあふあ。
しばらくしてお昼を、これが食べる気にならなかったんだけど、先生が褒めてくれるようなお弁当だって分かったから残せなくて、食べたんだ。
そうしてまた本を読んでいたら
先生が
7時間目は小論文テストだから受けなきゃいけない。担任と話してみ?
って言ってきて取り敢えず頷くんだ。
けどそれから担任が来るまでの間、本を読んだんだけど、これが。
段々時間が経つに連れて意識が現実へと戻ってくんだ。
妄想世界を創り出す文字がただの活字にしか見えなくなって困った。
担任が来て、
もっと楽に、とか次の時間は教室に行けるか?とか色々言ってたんだけど。
私はただはい、とかはぁ、とか言ってた気がして、気持ちがよくわからなくなってたら、
肩の力が抜けてないもん。
って言われた。そしたら去ってった。
その時初めて気づいた。私強張ってたんだって。
先生が肩を揉みほぐしてくれたけどやっぱりしばらく強張ってた。