毎日放送(MBS)で不定期に放送される『辺境ラジオ』という番組をご存知であろうか。

我が書中の師でもある神戸女学院大学名誉教授の内田樹氏、多くのメディアで活躍中の「愛と癒しの精神科医」で実は我が母校・大阪星光学院の大先輩でもある名越康文氏、MBSの西靖アナウンサーによる鼎談ラジオ報道(?)番組である。

タイトルは内田樹氏のベストセラー『日本辺境論』に由来する。2010年11月に始まって、東日本大震災が発生し、日本のパラダイムシフトが起こりつつある中で、これからの日本を考える視座を、「自分達が中心で正しい」という上から目線の一般的なメディアの姿勢とは大きく異なった「構え」で提供し続けている。

番組はまだ続くが、今回この番組のこれまでの放送分が本になった。

辺境ラジオ/140B
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この本には未放送のボーナストラックも付いていて、これまた非常に面白い。

また過去の放送分はポッドキャストで、放送エリア外の方も、
http://www.mbs1179.com/henkyo/
から全て聴くことができる。

この番組の冒頭で西靖アナウンサーが毎回読み上げるフレーズが、この番組の趣旨をよく表している。

「この番組は、アメリカや中国ではなく日本、東京ではなく大阪、テレビではなくラジオ、すなわち、中心ではなく端っこだからこそ見えるニュースの本質を語り合うラジオ報道番組です」というのがそのフレーズ。

物事には必ず光と影がある。斜に構えるというのではなく、そういうものだということをどこかで認知して情報を取捨選択し、自分の考えを創り出していく。

それが「大人」というものであるなら、『辺境ラジオ』はまさに「大人の学校」「大人のための集中講義」であると私は思う。

是非ポッドキャストでご一聴、書籍でご一読になれば良いと思う。