就職難と言われるものの、日経新聞によると関西の大手企業だけで見ても、採用計画を下回った人数の内定しか出していない。つまりは、採用レベルに達した学生と出会えない採用難の時代でもあるのだ。
学士力を高める大学の自律的な変革などとても望めないだろうが、その一方で、国公立大学を中心に「ピアサポート」という活動、仕組みが浸透してきているのだという。
学生生活や履修の相談などには上級生が答え、授業でわからないことなどは院生が答えるというように分担されていて、サポーターをしている学生にも、本人の知識の定着やコミュニケーション能力の向上という効果が出ているのだという。
福沢諭吉や大村益次郎など、幕末に多くの人材を輩出した緒方洪庵の適塾では、塾頭を頂点にして、競争とともに、この「ピアサポート」のような仕組みが機能していたようだ。そこには「教えることによって学びも進む」「自分にない考えにふれて自分を伸ばす」という基本的な考えがあったらしい。
雇用対策に予算をつけるなら、こうした本質に根ざしたものの支援にも目を向けて欲しいと思う。
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