(Ep.3よりつづき)
秋田と言えば「なまはげ」が有名。
このお面の前でも多くの親子連れが記念撮影していましたが、
今の子どもたちは強面を見慣れている・・・のか、泣いている子どもはおらず。
第4列車:羽越本線 他 特急いなほ14号 秋田(16:37)→新潟(20:11)
今回の「乗り鉄」の旅で最初の在来線特急となる「いなほ」に乗ります。
3時間半のロングランというだけではなく、これまであった「コンセント」がない列車です。
もちろん、モバイルバッテリー持参なので問題はないんですけどね。
羽越本線と言えば、
大阪から続く「日本海縦貫線」の一つを形成している、旅客・貨物ともに重要な路線。
その昔は、多くの特急が行き交う「特急街道」と呼ばれていましたが、
現在では新幹線の開業や地方の過疎化といったこともあり、長距離を走る列車が激減しています。
その中で273㎞を7両編成で走る「いなほ」は東北地方に残る、特急街道の名残なのかもしれません。
本来ならば日本海側の座席となる「A席」を取りたかったところですが、発売数十分で早くも満席に。
仕事の都合で出遅れた私は、かろうじて反対側の「D席」を取り、全区間で隣に人が来ない、という幸運にも恵まれました。
ほとんどの客が秋田-新潟の通し客で、どうやら前の席の3人組を見ると、同じようなきっぷを持っていたようです。
「いなほ」の中でも、秋田-新潟は2往復しかないため、狙っていた人も多かったんでしょうね。
新潟駅での乗り換えはわずか12分だったので、トイレ以外は何もできないと考えていました。
そこで新青森駅で駅弁を一つ買っておきました。カニといくらを堪能できるなんて、何という幸せ・・・。
しかも「JR東日本パス」を持っていたら10%引きという特典までついてきちゃって。ラッキー!
途中の単線区間での入れ違いが遅れた影響で、定刻より6分遅れで新潟駅に滑り込み。
乗り換え改札口が解放され、みな一目散に新幹線へ乗り継いでいきます。駅弁食べといてよかった・・・。
わたし、ここから東京に戻らないといけませんからね。
第5列車:上越新幹線 とき348号 新潟(20:23)→東京(22:28)
初日の最終ランナーは東京へ戻る上越新幹線「とき」号。
先ほどの「いなほ」号から自由席に乗り換える客が急ぎ足だったのを横目に、
私はゆうゆうと確保していた指定席に座ります。
今回の旅で唯一、行程を組んだ段階から何も出来ないと思っていたのが新潟。
夜8時を回っていることと、この列車を逃せば、1時間空いてしまうため、苦渋の決断でした。
また改めて新潟にはお邪魔したいと思います。
新潟を出て暗闇の街中を南へ進んでいきます。
長岡駅を出た後は、ほとんどトンネルだったので、外の景色を見ることなく、寝たり起きたりの繰り返し。
1日で11時間も列車に乗ってるんですから、何もしてなくたって眠気は襲ってきます。
浦佐、越後湯沢と過ぎていき、あっという間に高崎、大宮へ。
朝一番に乗った「はやぶさ」の感動から、早14時間。東京駅に到着です。
朝の賑わいはなく、到着する新幹線から整然と出口に流れていくだけです。
「乗り鉄」の旅は、2日目へと続いていきます。
(Ep.4へつづく)