振り回されるから振り回す強さへ | 019|まる・いち・きゅう

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丸い地球をまわりながら考えていることの記録

EPIIC シンポジウムに参加することにした。
ということで来週木曜日にイギリスを出発しボストンへ。月曜日の早朝にまた帰ってくる。

遠足の前の数日間っていっつもわくわくして、何度も荷物をつめなおしたりとか、余計なお菓子まで買ってしまったりとかしていたけれどそんな気分。意味もないイメージトレーニング(というよりは妄想?)を夜寝る前に繰り返し、友達には会う度にボストン訪問の話をしてしまう。まだ一週間近くあるのにスーツケースは用意したし…。

イベントごとが好きなのは変わらないな。小さい頃から。

さて、今回はボストンにあるタフツ大学(Tufts University)で行われる国際シンポジウム(International Symposium)に参加する。タフツにはEPIIC (Education for Public Inquiry and International Citizenship)という国際関係関連のコースがあるらしいのだが今回のシンポジウムはその一環として開催される。今年度のEPIICのテーマは核問題。ということでこのシンポジウムには国内外からこの分野の著名人が集まる。シンポジウムというだけあって期間中は朝から晩までびっしりと講義が予定されている。テーマはアメリカの核政策などアメリカでいういわゆる国内問題からイランや北朝鮮などの国際問題まで幅広く、また、政治的観点からだけではなく科学的・経済的知見からもこの問題を捉えていくようで、かなり充実した内容になりそうだ。

今まで核問題は日本にいたときは「原爆」「非核」という観点から、ここケンブリッジでは「安全保障」という大枠をさらった時や「政治哲学」を学んだ際に触れただけで包括的な視点からきちんと知識人の議論と向き合うという機会は少なかったように思う。ただ、核の問題はエネルギー問題、貧困問題、東アジア関係、日米関係など今日の日本が抱える問題のどれとも切り離せないものだと私は思っている。だからこの際国際レベルでどんな議論がなされていて専門家は核の未来をどうみているのかをじっくり検証してきたいと思う。

学期のど真ん中でこの会議に参加するということはかなりの覚悟が必要だったが久々に、「やれといわれたこと」(もちろんそれがやりたくないことというわけではない)にふりまわされながら過ごすというパターンを抜け出し、「やれといわれたこと」をおさえた上で「やりたいこと」にまで踏み出せた爽快感は否めない(笑)

この1年半で大分大学生活にも慣れてきたことの表れなのかなとちょっと嬉しく思ったりもする。大学生活が始まった頃はとにかくエッセイをこなすだけで必死だった私だけど、今は与えられた時間の中でどうやって時間を配分すれば焦らずに課されたエッセイをこなすことができるかも見極められるようになった。

仮に近視眼的なことであったとしても何が自分のやりたいことなのかをしっかり見極めてそれを中心に自分の生活をまわしていく、その強さを持つことは大事だなと実感。いつまでも振り回されてばかり入られない。

とりあえずボストン4日間のたびが待ち遠しくて仕方がない。