「平和」を読み、考える | 019|まる・いち・きゅう

019|まる・いち・きゅう

丸い地球をまわりながら考えていることの記録

仕事の関係もあって、ちょっとここ何週間かは集中的に平和や原爆に関する本を読み漁った。

同じ「平和」を扱う本でも、
いろんな切り口があるし、
いろんな手法がある。

漫画、写真、小説、文・・・

それぞれのスタイルで、それぞれがメッセージを伝えようとしている。

自分のメッセージをどのようにして伝えていくかって
常に考えていなきゃいけない。

原子雲の下に生きて (永井隆)

毎日が宝探し

子供たちの手記
長崎の原爆のあとの子供たちの声が聞こえてくる。

ナガサキ-1945年8月9日(長崎総合科学大学平和文化研究所編)

毎日が宝探し

岩波ジュニア新書。
わかりやすく、長崎の原爆について書かれている。

長崎の鐘(永井隆)

毎日が宝探し

医者でもあり、被爆者でもあり、父親でもある永井博士が語る被害の実相。
感情的になるのではなく、淡々と医学的な観点から被害が語られると、
また、その悲惨さが浮き彫りになる気がする。
そして、原爆を受けながらも医師としての責任をまっとうし続けた永井博士を心から尊敬する。

夕凪の街、桜の国(こうの史代)

毎日が宝探し

映画も出ているらしいが、漫画版を読んだ。
少女の日常生活というすごく誰にでも親しみやすい視点から
原爆被害者のその後の苦労を映し出す。
映画も見てみたいと思う。

風が吹くとき(レイモンド・ブリッグズ)

毎日が宝探し

未来の話だけど、過去のようでもあり、今すぐにおきてしまいそうな話でもある。
スノーマンもかいたレイモンド・ブリッグズが核兵器をテーマにかいた漫画。
西洋の漫画でこんな硬派なものはなかなかないのでは?
漫画というツールの意義も考えさせられる。

平和は「退屈」ですか-元ひめゆり学徒と若者たちの500日(下嶋哲朗)

毎日が宝探し

沖縄戦の体験を伝えようとする元ひめゆり学徒たち、
それを受け継ごうとする若者たち
自分が原爆というのを今テーマにやっているということもあり、
共感すること、学ぶことが多かった。
とても斬新でおもしろい本だと思う。

爆笑問題のニッポンの教養 平和は闘いだ 平和構築学(爆笑問題+伊勢崎賢治)

毎日が宝探し

これもまた切り口がおもしろい。
「紛争屋」といわれる大学教授の伊勢崎先生と爆笑問題の対談。
ひとつの本の中にいろんな視点からの意見があって考えさせられる。
伊勢崎先生の授業は一度受けてみたいな。

核に蝕まれる地球(森住卓)

毎日が宝探し

写真とともに現在も続く核実験、それらの被害者を映し出す。
原爆の被害者がいて、それからさらに核実験で苦しみ続ける何百万という人たちがいるのに
なお、核兵器の開発、製造をやめられない人間のおろかさを感じずにはいられない。