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今日から3日間、祖父の33回忌で10年以上ぶりに実家に帰っておりますので

そんな兼ね合いもあり、田舎のことをふと思い出して

今回もちょっと怖い話を書かせていただきますね。

 

子供の頃、田舎の町の地域が区画化されていて

遠くの友達と約束をしているのでなければ、

普段の遊び相手は、

 ごく近所の区画内のお友達でした。

(写真は画像集からお借りしました)

 

毎日、ほぼ同じメンバーで外で遊ぶことがほとんどでしたが、

たまに、友達のお家の方の許可が出た時には、その子の家に行き

普段とはちょっと違った環境の中、緊張しながら遊ぶのもまた楽しいものでした。

 

川の側に有ったかよちゃんの家は、ちょっと変わった作りで

その当時の私達子供にとっては、かくれんぼをするのに最高だったのですが

いつもテレビの前で横になっている、かよちゃんのおじいさん

「うるしぇっ!あっちゃ行って遊べ!」(秋田弁)

(うるさいから、あっちに行って遊んだらいいだろう!)と叱られるので

その楽しいかくれんぼは、なかなかさせてもらえない特別なものとして

未だに記憶に鮮やかです。

 

でも、かよちゃんのおじいさんは、孫であるかよちゃんにとっても恐い存在だったらしく

「おら、じっちゃのこどすぎでねもの!」(秋田弁)

(私はおじいさんのことを好きではないんだ)かよちゃんは言い、

毎日、私達一緒に遊ぶ仲間に『今日のおじいさんの汚点』を話しては

笑い話にしてウサを晴らすような遊びもしていました。

『階段から転げ落ちて目の上が紫色に腫れてる!天罰だ』 とか

『おならが、ものすごく長くって面白かった』とか

『つっかけを、片方ずつ違うのをはいて出かけた』とか

『見てないうちに、お味噌汁の中に「がっこ」(漬物)を入れてやった』とか

めったに会うことはないのに、かよちゃんのおじいさん

私達の間では有名人でした。

 

そんなキャラキャラした小学生時代も終わり

中学に入り、かよちゃんとは別の中学に通うようになった私は

近所に住んでいながら、かよちゃんと顔を合わせることもなくなり

もちろんかよちゃんの家に行くこともなくなり

おじいさんとも会うこともありませんでした。

 

中学を卒業して高校に入り、高校もかよちゃんとは違う高校に通っていたので

会うことは全くなくなっていました。

ただ、かよちゃんのおじいさんが、寝たきりになっているということは

私の親から聞いて知っていました。

 

私の通う高校は、電車で1時間も離れたところでしたので

地元の友人と会うことすらなく、

高校の友人や他校の友人と遊び歩いて帰宅時間も遅くなったり、

素行が良くないと、父に結構叱られるようになっていたある日。

「ただいまぁ~」

と、予定帰宅時間よりも遅く帰った私に

「こんな時間まで何やってる!

 勉強するのに早く帰って来いって

 言っただろう!」(もちろん秋田弁でですが)

と、の怒りの洗礼。

 

反抗的な態度をとっていた私に、

「いいから、着替えてきてご飯だ!」 と、父。

人の親になって気づくもので、放っとけないけれど扱いに困るというような

父の苛立ちが、今なら凄くわかります。

階段を上って自分の部屋に入って制服を脱ぎはじめ、

そうだ、カーテン閉めなくっちゃと窓の所まで行った時に

ふと、下から見上げる視線を感じました。

部屋が明るくて外が暗いので、本来なら見えにくいはずの隣家の家と物置の間に

誰かが立ってこっちを見上げています。

 

誰だろう? と思い窓を開けて身を乗り出して見たら

そこには、浴衣の胸元が寝崩れた様にはだけて、長靴をはいた姿の

『かよちゃんのおじいさん』 が立っていました。

じっと私の部屋を見上げて、微動だにしません。

「かよちゃんのおじいさん! 

こんな所にいたら家の人が心配するから、

 帰ったほうがいいですよ

 でも、良かったねぇ

 外に出られるほど元気になったんだ。

 なんなら、家に電話して

         誰かに迎えに来て・・・・」

と、話しかけていたら

ドドドドドと、階段を上りながら

「誰と話してる~!!」 っと、怒鳴るの声!

父は、私がまた抜け出しでもするのではないかと心配していたようですが

「かよちゃんのおじいさんが、

            窓の下に居るから」

と、かよちゃんのおじいさんを交互に見ながら話す私に

「嘘つくんじゃない! よくもそんな嘘をついて

 誰と話してた! 友達かっ?!

      二度とその友達と付き合うな!」

かなりの剣幕の父に

「違うって!、ほら、かよちゃんのおじいさん!

 家の人に電話かけてあげて!

 かよちゃんちで心配してると思うから!」

そう言うと、父は更に眉を吊り上げ目を三角にして

「いいから早く着替えて降りてこいっ!」

と言い置いて、後ろ手にバタンとドアを閉めて荒々しく階段を降りていきました。

 

窓の下を見ると、もうそこにはかよちゃんのおじいさんの姿はありませんでした。

 

着替えて階段を下りながら

『浴衣に長靴?変な格好。』とか 『本当にお父さんは鬱陶しい』とか

思いながら階段を下りてリビングに入ると

「いいからここに座りなさい!」 と、鬼の形相の父。 

『めんどくせぇ~』と思いながら、言われた床に正座で座り

父の小言は永遠に続くのではないかと思っていた所に

「なんで、さっき

 かよちゃんのおじいさんって言った?」 

と、父からの質問。

 

ありのままを話したんだと、どうせ信じてもらえないだろうけど

と思いながいたところ

「かよちゃんのおじいさんが

   ここに来られるわけないんだ!」

「だって、居たんだからしょうがないでしょ!」

「来られるわけないんだ!

       昨日葬式がったんだから!」

 

かよちゃんのおじいさんは、

一体何のために私の所に来たんでしょうね・・・。

それも何年も会っていない、孫の友人のところへ・・・・。

 

そんな遠い昔のお話。

 

 

 

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