大きな災害や事故の後、
多くの人がその強烈なショック体験や強い衝撃受け、
心身に大きな負担がかかり、不安を感じ、
いらたちや無力感が広がり、日常生活に支障をきたす
PTSD（心的外傷後ストレス障害）と診断されと
という方が少なくありません。
中医学では、
心的外傷後ストレス障害は、
動悸、うつ病や、ストレス性心身疾患のいわゆる
「情志病」の範疇に属するため、
患者さんの多くは、悪夢や不眠を主訴し、
仕事ができなくなり、
記憶力が低下し、日々泣き虫になり、
夜に悪夢を見る、食欲がなくなり、
嘔吐感や血圧の上昇、心拍の加速などの
症状が見られます。
特に
フラッシュバックや悪夢などによって
こわい体験を思い出し、不安や緊張が続き、
めまいや頭痛、食欲不振、不眠などの症状もよく見られます。
これらの症状は、
鍼灸や漢方薬を用いることで、心のバランスを整え、
リラックスした精神状態を作り出し、
心の安定とからだの機能を回復させる働きがあります。
漢方薬においては、
酸棗仁湯（さんそうにんとう）、逍遥散（しょうようさん）、
柴胡疏肝散（さいこしょかんさん）、温胆湯（うんたんとう）など、
不眠やイライラといった心の不調の改善に効果が期待できます。
また、
フラッシュバックの治療においては、
あしかりクリニックの芦刈院長から
神田橋條治先生が発見した
漢方薬の「四物湯」、「桂枝加芍薬湯」を組み合わせた
漢方療法が高く評価され、注目されている
と伺いました。
心的外傷後ストレス障害は、
早期に治療することで、
より早く回復できる可能性が高いです。
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