寒さが厳しくなると、血管が収縮して血圧が上がり、
心臓への負担が大きくなります。

 

高血圧や心筋梗塞などのトラブルがこの時期に増えるのは、
体温を逃がさないための体の自然な防御反応ですが、
これが行き過ぎると心臓や血管に
大きな負担となってしまいます。叫び

 

中医学では、

この現象を「寒主収引」や「寒凝血瘀」と捉えます。
つまり、寒邪(寒さの邪気=冷え)が脈道(血管)を収縮させ、
血流が滞ることで、「胸痺(狭心症のような胸の痛みや圧迫感)」を
引き起こすと考えられています。

 

 

寒さから心臓を守り、体を温める養生法:

右矢印 基本の養生:「温通(おんつう)」と生活の工夫

まずお勧めしたいのが体を温めて巡らせる「温通」の養生です。

朝の急な動作を避ける:
特に朝方は交感神経が活発になり、血圧が急上昇しやすいため、
起床時は急な動作を控えましょう。

室温のコントロール:
室温を18〜22℃に保つことが、
血管への急激な負担を防ぐ重要なポイントです。

活血化瘀(血行を促進し瘀血を取り除く)作用の食材:
山楂(さんざし)、黒キクラゲ、ニンニクなど、
血行を促進し、滞りを解消する食材を日々の食事に
程よく取り入れましょう。

ツボ押し(内関穴):
手首の横紋から指2本分ほど上にある「内関」のツボを
優しくマッサージすることは、
動悸や胸のつかえを和らげる心強いセルフケアになります。

右矢印 注目のトピック:

高カカオチョコレートの中医学的根拠
「チョコレートが心臓病予防に良い」という現代の研究は、
中医学の視点からも非常に理にかなっています。

近代中医学の見解では、
カカオ含有量70%以上の高純度チョコレートは
「性温(体を温める性質)、
味苦・甘(苦味と甘味)」とされます。

苦味は「心(しん)=心臓」に働きかけ、
心陽(しんよう=心臓の温め・動かす力)を温め、
心気を補うことで「温通」の効果をもたらします。
甘味は脾胃(消化器系)を優しく養い、

エネルギーを補給します。

現代科学で言われる

ポリフェノールの血管拡張・血流改善作用は、
中医学でいう「温経通絡=経絡を温めて巡りを良くする)」と
見事に重なり合っています

右矢印 賢く楽しむための注意点
市販の甘いミルクチョコレートは糖分や添加物が多く、
中医学でいう「肥甘厚味(脂っこく甘いもの)」にあたります。
これらは体内に「痰湿(ドロドロとした余分な水分や老廃物)」を生み出し、
脾胃に負担をかけて逆効果になりかねません。

カカオ含有量の高いビターチョコレートを少量、
大人の嗜好品として優雅に楽しむこと。

 

また、チョコレート以外では、
海藻やほうれん草などの葉物野菜にも血圧面での報告があります。
メカブやモズクを食事の最初に摂ると塩分排泄が促され、
血圧低下が期待できるという日本発の研究もあります。


こうした食材を日々の食卓に上手に取り入れ、

寒い季節の心臓をいたわりましょう。

 

 

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