最近、天気は変わりやすく、
暖かくなったり寒くなったりを繰り返しています。
さて
この季節になると、
降雨量と日照時間も増えると、
草木が芽吹き始め、春野菜も芽を出し始めます。
今日は、
もやし！モヤシ！！毛也之！！！
物価高騰のなか、コスパ抜群の野菜「もやし」の作用について
ご紹介します。
もやしとは植物名ではなく、芽し、萌し、生しという意味で、
米、麦、豆類、野菜などの種子を水に浸し、暗所で発芽、生長させたもの、
古くから「種生」と呼ばれていた「芽苗菜」とよばれています。
芽苗菜とは、種子を発芽させた野菜の総称です。
英語では「スプラウト」と呼ばれています。
日本では、
平安時代に書かれた日本で最も古い薬草の本「本草和名」で
毛也之（モヤシ）と記載していあり、薬用として栽培されていたらしい。
よく煎って服用すると、痺れや膝の痛み、筋のひきつりなどに効くとも
書いてあります。
もやしには、水に溶けるビタミンCと食物繊維が含まれいるので、
便秘や糖尿病、大腸ガンといった生活習慣病を予防、改善する働きがあります。
また、含まれているビタミンCは血管を強化したり、
鉄分の吸収を促進する働きがあります。
その他コレステロールの低下やガン、動脈硬化を予防する効果があります。
カゼの予防にも最適です。
中医学では、もやしの性質は「涼性」で、
体に溜まった熱や毒邪を取り除く「清熱解毒」の作用が知られていて、
口内炎や膀胱炎などにもよいほか、
からだの熱を収める作用から、夏バテの様な症状を緩和してくれます。
また、
もやしは利尿作用の働きもあるので、水太りの人、
二日酔いの時の口の乾きを緩和するオススメの食材です。
もやしは、緑豆もやし、と大豆もやしがあります。
緑豆もやしは、
中医学では、五味は甘く、性涼に分類されていて、
清熱解毒、美顔などの効能があるほか、
肌荒れ、口の乾き、ドライアイなどの症状にも効果があります。
ただし、緑豆もやしは寒涼性ですので、
お腹こわしやすくよく下痢する人は、食用は避けてください。
大豆もやしは、大豆から発芽させた芽苗菜です。
五味は甘く、性偏涼に分類されています。
大豆もやしは緑豆もやしよりは寒涼性が弱く、
豊富なタンパク質とビタミンを含んでいます。
また、大豆イソフラボンが含まれているため、
補腎、補氣養血などの効能があります。
ただし、緑豆もやしと同じく、
お腹こわしやすくよく下痢する人は、食用は避けてください。
※ 中医学では、薬物の「性質」を寒・熱・温・涼４種類に分類しています。
「味」は習慣上、辛・甘・酸・苦・鹹を「五味」に分類しています。
この時期になると、
五臓（肝、心、脾、肺、腎）を冬眠から春生に切り替えるため、
もやしは、脾臓（胃と共に、 消化吸収に関する働きを担っている）と
肝臓（からだ全身の代謝に関わり、蓄えた血液を体の各部に供給する）
養生に役立ちます。
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