中医学の考えでは、
カラダは「気(き)」、「血(けつ)」、「水(すい)」の
3つの構成要素で支えられていると考えます。
「気血」は、中医学でいう「気」と「血」の総称です。
「気」:元気の源である生命エネルギー
「血」:精神活動を充実させ、全身に栄養を運ぶ栄養素
気、血が足りていると、体調が良くなり、
老化を防ぐことができると言われています。
また、中医学の診断で
顔色が蒼白(そうはく)や皮膚がくすんだ黄色で、かつツヤがなく、
唇の色が淡白(色が薄い)などの場合は、
気色が悪いと判断されます。
気色が悪い原因の多くは、気血不足です!!
気血が不足すると、
体調が悪くなり、健康を損なう可能性があります
中医学では、
気血不足とは、中医学の「気虚」と「血虚」のことです。
気虚:元気が不足することで引き起こされる病理変化や症状のこと
血虚:血液の量が不足していて、血液の栄養や血の巡り、
潤滑機能が低下することで引き起こされる症状のこと
女性が気血不足になると、
肌荒れ、シミができやすく、子宮内膜の損傷もみられ、
老化が早まったりする可能性があります。
男性が気血不足になると、
からだ本来備わっている生命力、免疫 力、自然治癒力などが低下し、
腰や膝をだるくしたり、痛みを生じる場合があります。
気血不足を補う良い漢方
気を補う(補気)に良い:黄耆
中医学では、黄芪は五臓の脾、肺、肝、腎に作用するので、
胃腸の働きを高め、消化吸収を助け、気のエネルギーを作り出し
補気の良い漢方です。
黄耆の薬用は、中国では2000年以上の歴史があります。
民間では、「常喝黄芪湯、防病保健康」という言い回しが伝わっています。
その意味とは、黄芪を煎じて飲んだり、
お茶代わりに飲んだりすることで、
病気の予防や健康維持に良い効果があるという意味です。
黄耆は、気虚の症状を改善するだけでなく、
疲労回復、免疫力アップ、血圧降下、
血糖値降下などの効果も期待できます。
血を補う(補血)に良い:桑の実
桑の実は、中国では古くから「補血の王」と呼ばれ、
鉄分、ビタミンC、アントシアニンなどの栄養素が豊富で、
貧血の予防や改善、鉄分の吸収を促進する働きがあるので、
血液に栄養を与え、体液を促進し、乾燥に潤いを与え、
視力と黒髪を改善し、抗酸化による老化防止の作用があります。
特に、がん手術、抗がん剤、放射線治療による、
体力の低下や倦怠感、貧血、造血機能などの低下に対して、
「補気補血」の働きある漢方を取り入れることによって、
ミトコンドリア(細胞の命エネルギー工場、代謝の要です)の合成を
促進することができるので、
体力向上や免疫力の増強などに効果があるほか、
転移抑制や再発予防にも効果があります。
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気血不足が疑われる場合は、早めに医療機関を受診して、
原因を調べてもらい、適切な治療を受けることが大切です。