円安で、外国人にとって安くなった日本。マスコミレベルでなくても、オンラインで一般人レベルに聞いても、韓国人も「日本は安くてたまらない」、フィリピン人も「日本はフィリピンよりちょっと安いかな??」と言ってみたりと、なっている。

 

これをひっくり返してみれば、日本人が外国へ行ったら、「韓国は高くてたまらない」となったりするはずである。それに物価レベルは、所得水準と紙一重のものだ。韓国はともかく、フィリピンとも所得が一緒??となると正直、えっと思ってしまうのである。でも、これは実際どうなのだろうと思う。

 

たぶん、国のレベルで見れば、フィリピンと日本は大きな差があるとは思う。僕の興味のある、交通関係で言えば、日本の鉄道やバスは、とてもきれいで、整然としており、正確だ。施設を作ったとしても、維持していくのは並大抵ではないと思う。これはフィリピンレベルではないと思う。

 

韓国や台湾へ、この円安になってから行っても「高くてしょうがない」と思ったことはない。日本と同じか、ちょっと安いかな??と感じるレベルのものだ。

 

円安になる前でも、カンボジアのような国でさえ、イオンのような日本と同じようなエアコン完備のショッピングモールへ行ってみると、売っているものの値段は日本と同じか、高かった。

 

それは多くは輸入物だから、かえって関税や輸送費がかかって高くなるし、ショッピングモールの維持コストは人件費以外は大して変わらない。利用する人は比較的上の階級の人だから、収入もそこそこだし、利用する人数が少ないから、その少ない人数で施設費を負担するから高くなるんじゃないかと思う。

 

マックにしても、どんな低所得の国へ行っても、値段は日本と同じか高かった。これも理由は前と同じだ。

 

そして、カンボジアより国力のあるタイへ行くと、旅行者にとってもっと物価の安い国だった。一般の人たちも、いろんなもの、サービスにアクセスできるから、その分普遍的になって安くなる。

 

カンボジアのような国の一般庶民が利用するものは、先進国から来た人にとっては、勇気のある人しか利用できないものとなる。ミャンマーの一般人食堂は、「ええ、これはちょっと、、、」というような食べ物、雰囲気だった。

 

たぶん海外旅行者にとっても、物価の安い国、というのはそれだけ、旅行者、日常生活者、どの人にとってもある程度暮らしやすい国になってきているのか、とも思う。