こうして、コロナ以来、4年ぶりの帰省をした。その間に、気仙沼や陸前高田などを見て回ったのだが、この4年の間にまた随分変わった。

 

だいたい、大都市以外は、どこへ行っても10年早々ではそんなに変わらない。30年経っても変わらないのだが、ここは次々と新しいものができている。

 

まずは立派な大きな橋が気仙沼湾に掛かった。フェリーで30分ほどの距離にあった大島にも橋が架かった。

 

何十年も請願しててもできなかったそうだが、震災があってすぐにできた。大きな堤防も、作りかけだったものが、今や立派に完成した。どんな小さなところにもだいたいできている。

 

気仙沼は比較的地形に凸凹が多くて、津波を免れたところも多かった。陸前高田は平地が市街地で、多くをやられてしまった。ここもかさ上げして、住宅地ができている。

 

「全部の住宅地をかさあげする」と言っていた時は、「そんなこと本当にできるのかな??」といぶかしんでいたけど、できている。そして整地も完成している。

 

ただ、ちょっと前よりは家が少ないかな??と感じる。人口推移は、震災前は25000人だったのが今では17000人である。

 

10年ちょいと言えば、短いといえば短い。この間によくここまでやったと思う。遺物はところどころに残っているけれど、津波があったことを知らなけば、そのまま通り過ぎてしまうぐらいに町の様子が変わった。

 

日本も捨てたものではないと思った。